筋肉や臓器などの構成成分で、免疫に必要な抗体やホルモンの成分であるタンパク質。成長のためにも、筋力アップのためにも、材料となる良質のタンパク質を摂ることが大切です。 タンパク質は消化吸収も考えると、一度でまとめて摂るより毎食摂るのが◎。特に朝食は、体温を上げる役割もあるので、炭水化物と一緒に摂りましょう! また、筋肉を支える骨を作る働きは成長期に高まるため、骨の強化に関わるカルシウムやビタミンDも摂取を。タンパク質を摂った分だけ筋肉量も増加するわけではありませんので、他栄養素とのバランスにも気を配りましょう。
炭水化物は、脳や筋肉のエネルギー源になり、運動や授業に集中するためにも必要不可欠です。
主食を抜くなどでエネルギーが不足すると、筋肉や成長のために摂取したタンパク質を分解するため、筋肉量が減少し、成長不良の原因にも。
運動するお子さまは、トレーニングを効果的にするためにも、主食の摂取は欠かせません。エネルギーを作るときに欠かせないのがビタミンB1(胚芽米や玄米、豚肉、豆類など)。
これらはニンニクやニラ、葱、玉葱などと摂ることで吸収率もアップします。
成長期は3回の食事でも必要なエネルギーを補いにくく、空腹状態で運動をすると集中力が低下するため、食事から時間がたって運動する場合は、運動前に間食や補食を取り入れましょう。 運動前はおにぎりやパン、バナナ、ゼリーなどを、運動後は牛乳や豆乳、鮭おにぎりなどが〇。消費したエネルギーを補う糖質+身体を作るタンパク質をすぐに摂ることで、筋肉の合成が促進されます。
「脂質はカロリーが高い」というイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、実は脂質は細胞膜の成分やホルモンの材料。 脂溶性ビタミンの吸収を助ける役割があり、効率の良いエネルギー源でもあります。体内で作ることができない必須脂肪酸を含む魚やナッツ類なども積極的に取り入れるのがおすすめです。 ただし、消化に時間がかかるため、運動前は摂りすぎには注意しましょう。
タンパク質・脂質・炭水化物(主に糖質)の各エネルギー量が、食べる量(エネルギー摂取量)に対してどの位の割合で含まれるかをみるものです。 成長期は、身体や臓器が大きくなり、骨も強くなる大事な時期です。お子さまの元気な身体を作るうえで、 各栄養素を過不足なく、バランスよく摂取することが大切です。
※日本人の食事摂取基準(2015年版)では、脂質、炭水化物については、栄養素の質も気をつけることが加わり、エネルギー産生栄養素バランスといわれています。