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食事

腸内環境をサポート!手作りインスタントみそ汁「みそ玉」の作り方

2019.03.04

世界文化遺産の「和食」には、健康に過ごすための食の知恵がふんだんに盛り込まれています。普段何げなく食べている「みそ汁」もそのひとつ。1杯のみそ汁には元気の元が詰まっていると注目を集めています。

今回は、忙しい毎日と子育てを「具だくさんみそ汁」を中心にした夕食で乗りきったというイシハラクリニックの副院長石原新菜先生に、「みそ汁」のよいところと毎日続ける秘策?!「みそ玉」の作り方を教えてもらいました。

みそ汁はどうして身体にいいの?

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「味噌は、蒸した大豆に麹と塩を加えて発酵・熟成させたもの。「畑の肉」ともいわれる大豆の栄養が発酵することでさらにパワーアップして、人間の身体に大切な栄養素が作られます。昔の言い伝えに『みそ汁は医者いらず』とあるほど、日本の健康を支えてきた『スーパーフード』なのです」(石原先生)

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「みそ汁」で食べるとよい理由は大きく3つ。

① 汁ごと食べるので栄養を逃さず食べられる
いろいろな栄養素が摂れるだけでなく汁に溶けだした栄養も逃しません。野菜は煮るとかさが減るのでたくさん食べられるのもいいですね。

② 9つの必須アミノ酸がすべて含まれている
タンパク質不足は筋肉量の減少や肌・髪のトラブルを招きますが、必須アミノ酸のそろったみそ汁で効率よく補給できます。

③ 味噌の乳酸菌+具の食物繊維で腸内環境をよくする
腸内環境のバランスを整える善玉菌の代表・乳酸菌と、乳酸菌のエサになるオリゴ糖や食物繊維が同時に摂れます。

「この他にも味噌には、血行をよくするビタミンEや便をやわらかくするマグネシウムなどが含まれており、温かいみそ汁は冷えて動きの鈍くなった腸を温めてくれるので、ぜん動運動を促す効果も期待できます」(石原先生)

元気をサポート!手作りインスタント食品「みそ玉」

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だしをとったり、具材を切ったりする時間もない...そんな忙しい人にオススメなのが、あらかじめ具と味噌を混ぜておく『みそ玉』です。食べるときにお湯を注ぐだけで、風味豊かなみそ汁が完成します。

「具材の基本は、かつお節やちりめんじゃこなどうま味の出る素材と、水気の出にくい野菜や海藻を入れればOK!ボウルに入れてよく混ぜたら、1食分ずつラップで包んで冷蔵庫か冷凍庫に。ひとりのランチやお弁当にも大活躍ですよ」(石原先生)

【作り方】
作りやすい分量(みそ玉5~6個分)
みそ:大さじ3
かつお節:1パック(4g)
カットわかめ(乾燥):大さじ1(5g)
青ネギ(小口切り):2本分

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◎ポイント
・水分の出るものは傷みやすいので使わない
・根菜類などお湯をかけただけで火の通らないものは、下ゆでして冷まして使う
・ラップにくるんだまま密閉容器に入れ、冷蔵なら3日以内、冷凍した場合も2週間以内に食べきるようにしましょう
・アオサのりや炒りごま、とろろ昆布などをプラスすれば風味が一層アップ!

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《写真のみそ玉》 左から
〔干しエビ+揚げ玉+青ネギ+アオサのり〕
〔コーン+ベーコン+貝割れ大根〕
〔チリメンジャコ+エノキ+水菜+白炒りごま〕
〔ワカメ+かつお節+青ネギ+花麩〕
〔干ししいたけ+油揚げ+切干大根+とろろ昆布〕

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和食の基本ともいえる「みそ汁」には、元気をサポートしてくれるいいことがいろいろあることがわかりました。具だくさんのみそ汁なら、それだけでおかずの1品にもなるので、さっそく明日の朝からみそ汁ライフ始めてみませんか??

[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]

医師 /イシハラクリニック副院長 / ヒポクラティック・サナトリウム副施設長 / 健康ソムリエ講師 石原 新菜

この記事の監修者

医師 /イシハラクリニック副院長 / ヒポクラティック・サナトリウム副施設長 / 健康ソムリエ講師
石原 新菜

2006年3月帝京大学医学部卒業。同大学病院で2年間の研修医を経て、父である石原結實のクリニックにて、主に漢方医学、自然療法、食事療法による治療を行っている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説により、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動で活躍中。『病気にならない 蒸しショウガ健康法』(アスコム)、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)、『オトナ女子の不調がみるみる改善する本 血流を整えてサラサラにすればすべて解決!』(徳間書店)ほか、著書多数。

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