私たちの生活になじみ深いミルク(牛乳)。
そのミルクは、日本でどれくらい、どのように作られているのでしょうか。
農林水産省によれば、2015年の時点で日本では約137万頭の乳牛が飼育されています。
2015年度の生産量(生乳)は740万トン、これは東京ドーム約6個分に相当します。
この全てが飲用になるわけではなく、様々な乳製品に加工されるものも含まれています。
ミルクが私たちの手元に届くまでの一般的な流れを簡単にご紹介します。
(一社)全国牛乳流通改善協会 ホームページより
牧場で育てられている乳牛は、1日2回、朝と夕方に搾乳(牛乳をしぼること)を行います。しぼられたミルクはいったん温度管理されたタンクに貯められ、1日1回、酪農組合などの乳業会社の冷却設備を備えたタンクローリー車などで集乳され、工場へ運ばれます。
工場に運ばれたミルクは、計量後タンクローリーからパイプを通して貯乳タンクに送られます。この際に原料として受入れ可能かどうか、10種類以上の検査が行われます。
検査を経たミルクは、目に見えないゴミを取り除く「清浄」、加熱により雑菌を死滅させる「殺菌」などの工程を経て、容器に充てんされます。
この後、サンプル検査を行い、合格したものだけが工場から出荷されるのです。
ここまでの工程の中、ミルクの質を落とすことがないよう、非常に厳しい衛生管理と徹底した温度管理がなされています。牧場と工場までの距離などにもよりますが、ミルクが牧場でしぼられて工場から出荷されるまでの時間は、約3〜5日程度といわれています。
こうした努力によって、私たちは安全でおいしいミルクを飲めるのですね。
江崎グリコ「牧場しぼり」は、しぼって3日以内のミルクを使用した、ミルクの新鮮さにこだわったアイスクリームです。ミルクが牧場でしぼられてからアイスクリーム製造工程に入るまでの時間を、3日以内とすることにこだわって作られているのです。
「牧場しぼり」の新鮮なミルクの味が、もっとおいしく感じられるかもしれません。
※2016年9月公開記事
※2023年9月更新