全国に存在!健康祈願にご利益がありそうな神社特集
なんとなくお疲れモードで癒やされたい...そんなときには、健康にまつわる場所で気分をリフレッシュしてみるのはいかが?今回は神社仏閣専門家の坂原弘康さんに、今話題のパワースポットでもある、健康にご利益があるといわれている日本各地の神社を教えていただきました。
健康と良縁をお祈り「大國魂(おおくにたま)神社」(東京都府中市)
東京都府中市にある大國魂神社は、府中駅から源義家が植えたというケヤキ並木を歩いていくと見えてくる神社です。ここは大黒様の神社。大黒様といえば、「因幡の白ウサギ」で有名ですよね。傷ついたウサギに大黒様が治療法を教えてあげたことから、大黒様は医療や薬の神様とも言われ、健康にご利益があるといわれています。
また、幾多の困難や生命の危機を乗り越えたことから、厄除けの神様としても有名です。大黒様は縁結びの神様でもあるので、健康と良縁のどちらにも関係があるのがうれしいですね。
元気に歩きたい人が参拝する「子(ね)神社」(群馬県館林市)
群馬県館林市にある、子神社の「子」とはネズミのこと。ネズミは火に包まれてしまった大黒様を助けたとされています。
健康にご利益があるといわれている大黒様ですが、日本中を旅して回った旅行好きな神様としても知られています。また大黒様が鉄のわらじを履いて旅をしたという言い伝えから、子神社は絵馬の代わりにステンレス製のわらじを奉納することで有名です。元気に歩きたい人がよく参拝するそうですよ。
金色の大黒様にパワーをもらえそう「中之嶽(なかのたけ)神社」(群馬県下仁田町)
群馬県下仁田町にある中之嶽神社の大黒様は、なんと高さ20メートル! 金色に輝くその姿は、いかにもパワーがありそうですね。その色から、金運アップを願う人も集まるそうですよ。
この大黒様は、小槌ではなく剣を持っており、これで災いを祓ってくれるといわれています。また別名「甲子大国主命」と言われることから、甲子園とかけて野球少年たちもケガをしないようにとお祓いにくるそうです。珍しい「野球御守」は、お土産にしても喜ばれそう。
菌やキノコの生命力にあやかる「宇治(うじ)神社」(三重県伊勢市)
このBifiXヨーグルトマガジンの『ビフィズス"菌"BifiX』にちなんで、菌と健康にまつわるめずらしい神社もご紹介。三重県伊勢市にある宇治神社は伊勢神社の近くにあり、"ウマシアシカビヒコヂノカミ"という神様が祀られています。
神様の名前にある「アシ」は「葦」、「カビ」は「菌」のことを指しているのだそう。昔から、葦や菌が持つ力強い生命力にあやかりたいと思う人々に信仰されてきました。
また『足神さん』という呼び名でも親しまれており、健脚を願う人々やランニング愛好家も集まる神社です。地元伊勢市出身のマラソン選手・野口みずきさんも参拝したことがあるのだとか。
おなかにもご利益あり?健康にまつわる神社は他にも
先にご紹介した神社と合わせて、健康にご利益があるといわれている神社をもう2つピックアップ。旅行などで近くを訪れた際に足を運んでみてはいかがでしょうか。
・新熊野(いまくまの)神社の大樟(京都市東山区)
新熊野神社にある、後白河上皇がお手植えしたといわれる大樟(オオクスノキ)。この大樟から作った「さすり木」を触ると、健康成就のご利益があるとされ、特におなかにご利益があるといわれています。
・菌(くさびら)神社(滋賀県栗東市)
この「菌」はキノコのこと。菌神社は、日本唯一のキノコを祀っている神社です。その昔、この里が飢饉に見舞われたとき、「一夜にしてキノコが生え、人々を救った」という伝説から、その生命力を尊び、大切に護られています。近年は健康食品としてのキノコブームもあり、特に女性からの人気が高まっているのだそうです。
近所の神社でもOK!
最後に、神社仏閣専門家の坂原さんから参拝時のルールをお聞きました。柏手は何拍打つのかなどは神社によっても違うので、その神社のルールに合わせるのがベスト。どの神社でも共通して行ってほしいルールは2つあるそうです。
- ・鳥居をくぐるときは一礼
- ・参拝前に手水舎で手を清める
「参拝時に守ってほしいルールは、基本的にはこの二つだけ。お参りする時期や回数、お賽銭の額などは、自分のできる範囲で大丈夫です。ご自分が『参拝したい』と思った時がベストタイミング。ただし、願いが叶ったあとは、必ずお礼参りに行くことが大切です。『参道の真ん中は歩いてはいけない』、『お参りするのは朝がいい』などといった話もよく聞きますが、神社によってそれぞれ違いがあるので、一概には言えません」(坂原さん)
願いを叶えてくれた神様には、感謝の気持ちを伝えましょう。できれば、一年に一度はお参りをするのが理想なのだとか。
「健康にご利益があるといわれる大黒様を祀った神社は日本各地にあるので、意外と近所の神社にもいらっしゃるかもしれませんよ。また、自分の願いごとにあった神社への参拝にくわえて、皆さんが住んでいる地域を守ってくださる神社にいらっしゃる"氏神様"にも参拝いたしましょう」(坂原さん)
神社の参拝というと厳粛なイメージがありますが、お散歩気分で気軽に参拝しても大丈夫なんだそうです。春のお散歩は、それだけで気分がうきうきしてくるもの。いつものお散歩コースの幅も広がりそうですね。
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