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生活のヒント

お通じスッキリによい湯がある!?秋の連休はこの温泉に行ってみよう!

2017.08.31

今年のシルバーウィークは、最長三連休と例年よりやや短め。海外旅行ではなく、「国内の温泉でのんびり過ごそうかな」などと考えている人も多いのではないでしょうか。

実は、温泉に入るのはお通じにもよいということを知っていますか?今回は、日本でただ一人の"温泉ビューティ研究家"として活躍する石井宏子さんに、温泉とお通じの関係についてお話を聞きました。

お通じの大敵『血流の滞り』『冷え』には温泉がぴったり!

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よいお通じに不可欠なのは代謝のよさ。代謝がよくないとお通じが滞ってしまうといわれていますが、そんな代謝が悪くなってしまう原因の中には『血のめぐりが悪くなること』と『冷え』の二つがあると石井さんは話します。

「そこでぴったりなのが、温泉。温泉は泉質と呼ばれる温泉に含まれている成分の性質によって、普通のお風呂よりも身体を温め、血流をよくする力が強いものがあるんです」(石井さん)

さらに温泉には、温熱作用だけでなく、水圧作用もあるのだそう。

「大きな湯船に入ると、全身が水圧で軽いマッサージを受けたような状態になります。足から湯船に浸かることで、下から上へ順番に水圧がかかっていくので、身体の下の方に溜まりがちな血液の循環を促してくれるんです」(石井さん)

また、温泉による精神的な効果も、お通じスッキリにつながるのだとか。

「いつもと違う場所に出かけると、ストレス解消になりますよね。ストレスは、血のめぐりを悪くする原因の一つといわれています。温泉旅行に出かけてリラックスすること自体が、お通じを整えることにもつながるんです」(石井さん)

お通じによい温泉の成分とは?

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いろいろな作用がある温泉ですが、その中でも代謝を良くし、お通じを整えたい人におすすめの泉質は、まず一つ目に血のめぐりをよくしてくれる『硫黄泉』と『二酸化炭素泉』なのだそうです。

「硫黄泉は毛細血管を拡げ、体中の血液の循環をよくしてくれます。二酸化炭素泉は、二酸化炭素ガスが皮膚を通して体の中に入ることで、体内の酸素バランスを維持しようとする働きが起こり、血行促進へとつながります。二酸化炭素泉は天然のものだけでなく、人工炭酸泉を用意しているところもあるので、日帰り温泉施設などでも気軽に利用することができますよ」(石井さん)

そしてもう一つのお通じに役立つ泉質は、冷えによい、体を温める作用が持続する『塩化物泉』と『硫酸塩泉』。

「塩化物泉の成分を含む温泉に入ると、塩が皮膚の表面に『塩皮膜』という薄いベールをつくります。これによって全身が塩の膜で覆われたような状態になり、熱が身体の外へ出ていきにくくなるんです。そのほか、硫酸塩泉は水分を補給して保湿してくれますので、肌もしっとり潤いポカポカと温まります。」(石井さん)

温泉旅行に行くときは、訪れる温泉の泉質に、お通じスッキリにも役立つ成分があるか注目してみるとよさそうですね!

お通じに効果的な温泉の入り方とは?

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石井さんによると、お通じの大敵『血流の滞り』『冷え』をより解消するためには、温泉の入り方にもコツがあるのだそう。温泉に行ったら、これから説明する入浴方法を実践してみましょう!

血のめぐりを良くする温泉の入り方

  1. たっぷり掛け湯をして、肌と身体をしっかりならす。
  2. 湯船のふちに腰をかけ、膝の高さまで温泉に入る。そのまま、足首や膝をしっかり伸ばしたり曲げたりすると、足から血液の循環がよくなっていきます。
  3. 一段降りたところに腰を掛け、半身浴のようにおなかくらいの高さまで浸かっている状態にする。
  4. 体を左右に90度ねじったり、足を伸ばしたりして、下半身・特に腰回りのストレッチをする。腸やおなかあたりの血液の循環がよくなっていきます。
  5. 最後に、肩まで浸かって上半身のストレッチを。バンザイをしたり、肩甲骨を意識しながら肘から上の部分をぐるぐる動かしたりして、上半身の血流をよくしましょう。

また、冷え対策として、3回ほどに分けて入浴する『分割浴』もおすすめとのこと。普段は湯船に浸からずシャワーだけで済ませてしまっているという人も、温泉に来たらまずは湯船にしっかり浸かることが大切です。

「身体の中まで温めるには、一度に長く浸かるよりも、3回くらいに分けて身体を温めるほうが効果的。少し温まったところで一度上がり、また湯船に浸かる...というふうに繰り返してみてください」」(石井さん)

あまり時間がない場合は、初めに気になるところだけ洗って温泉に浸かり、その後、髪や体を洗ってから再び湯船に浸かるとよいでしょう。宿泊する場合は、到着後・夕食前・就寝前など時間を分けて入浴するのもおすすめです。

お通じにもよい泉質の温泉で、おなかも心もスッキリ♪

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最後に、これまで説明したお通じに役立つ成分がたくさん入っている、おすすめの温泉地を石井さんに教えていただきました。それは大分県にある『長湯温泉』!

「長湯温泉は、天然の二酸化炭素泉に入ることができる日本でも珍しい温泉です。こちらの温泉につかると、炭酸ガスの泡が肌にびっしりとついてきて感動的!皮膚から体内に入る炭酸成分で代謝を良くすることで、お通じも整える効果が期待できます。また、飲泉もできる温泉施設もあり、お通じにも良いといわれている炭酸や、ナトリウム、マグネシウムを多く含んでいるのでおすすめですよ」(石井さん)

もちろん長湯温泉以外にも、お通じによい泉質の温泉は全国各地にありますよ。今年のシルバーウィークは温泉旅行に行って、おなかも心もスッキリとリフレッシュするのはいかが?

温泉ビューティ研究家 / トラベルジャーナリスト 石井 宏子

この記事の監修者

温泉ビューティ研究家 / トラベルジャーナリスト
石井 宏子

温泉の美容力を研究するかたわら、「気候療法士」の資格も保持。温泉、自然環境、食事、宿での過ごし方などを通じて、心も体もきれいになる新しい旅“ビューティツーリズム”を提唱している。著書に「PREMIUM JAPAN じぶん再生 うまれかわり温泉」シリーズ(booklista・電子書籍)、「温泉ビューティ」(グリーンキャット)、「癒されてきれいになるおひとりさま温泉」(朝日新聞出版)など。

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