スプーン1杯で身体がよろこぶ!実はスゴい「はちみつ」の健康効果
料理の下ごしらえに使ったり、ドリンクやヨーグルトなどにまぜてもおいしい『はちみつ』。実はおいしいだけでなく、高い健康効果も期待できる食材なんです!
今回は、はちみつ文化史・はちみつ料理研究の第一人者である、日本ハチミツ料理研究所主宰の清水美智子さん監修のもと、はちみつの持つ健康効果とおいしい食べ方についてご紹介します!
おなかにもいい!知られざるはちみつの健康効果
はちみつの高い健康効果は昔から知られており、古代エジプトでも飲み薬、さらには塗り薬としても使われたといわれています。主な成分のうち約80%が糖分で、その大部分がブドウ糖と果糖です。このブドウ糖と果糖が、はちみつの持つ力の多くを担っているといえます。
はちみつの健康効果のなかでも、代表的なのは高い殺菌・防腐作用です。はちみつの高濃度の糖分が、細菌の働きを抑えるといわれています。また、はちみつに豊富に含まれている『グルコン酸』という有機酸はブドウ糖から発生するものですが、発生の過程で、強い殺菌力を持つ過酸化水素ができるのです。
そして、近年の研究によると、グルコン酸には、腸内のビフィズス菌を増やして腸内環境を整え、お通じを促す作用があることが明らかになっています。強い殺菌作用を持つグルコン酸ですが、おなかの中の善玉菌を殺してしまうことはないのだそう。
また、はちみつには腸内の善玉菌のえさになるオリゴ糖も含まれているため、腸内環境を整えるにはうってつけの食べ物なのです。
はちみつ×ヨーグルトは朝食にぴったり
はちみつは、栄養源としてもとても優秀です。ブドウ糖と果糖は身体の中で分解する必要がなく、すぐに消化されてエネルギーになります。また、ブドウ糖は脳にとって優れた栄養源。身体も頭も元気になるはちみつは、1日のスタートである朝にうってつけなのです。
さらに、はちみつとヨーグルトは相性が◎。ヨーグルトの酸味ははちみつの甘みを引き立て、手軽においしく、糖分をとることができます。はちみつは少量でも甘みが充分に味わえるため、ヨーグルトにかけて食べるなら、甘みのないプレーンタイプがおすすめです。
はちみつは、花や産地によってさまざまな種類があります。上品な甘みの『レンゲ』や『アカシア』は、スーパーなどでもよく見かける品種。クセがなく食べやすい味わいです。さわやかな香りが特徴的な『ミカン』やフルーティーな後味の『リンゴ』、花の豊かな香りが楽しめる『サクラ』は、華やかな風味が楽しめます。そのほかにも、ツンと個性的な香りの『トチ』、濃厚で香り高い『クロガネモチ』などなど。成分は花の種類によって大きく変動することはないため、自分好みの『純粋はちみつ』と書かれているものを選ぶとよいでしょう。
栄養価とおいしさがさらにアップ!フルーツのはちみつ漬け
さらに一手間を加えて、"ヨーグルト+はちみつ"の栄養価とおいしさをさらにアップさせたい方には、"フルーツのはちみつ漬け"がおすすめです。
ビタミンが豊富なキウイやイチゴなど、お好みのフルーツを切り、はちみつをかけて軽く混ぜ、15分くらいおくだけで、フルーツの香りや色も引き立てられた、フレッシュな"ジューシージャム"が楽しめます。ヨーグルトにかければ、はちみつの糖分とヨーグルトのタンパク質に加えて、フルーツのビタミンや食物繊維なども手軽にとることができますよ。
おいしく、手軽に食べられて、身体にもうれしい効果が期待できるはちみつ。朝食にはヨーグルトにスプーン一杯のはちみつをプラスしてみませんか?
※乳児ボツリヌス中毒のおそれがあるため、1歳未満のお子様にははちみつを与えないでください。
[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]
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