さまざまな情報が記載され、食品の情報を知ることができる「枠内表示」をはじめとしたパッケージ裏。今回は賞味期限表示についてお話しましょう。
そもそも賞味期限とは、記載の保存方法を守った未開封の状態の食品に対し、記載の年月(日)までは品質を損なわずにおいしく食べられる期限のことです。
安全に食べられる期限を示した消費期限とは異なり、比較的品質が劣化しにくい食品に記載されており、その期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
ただし、開封したり保存方法を守っていない食品には当てはまりません。特に開封した食品は期限を問わず早めに食べるようにしましょう。
前述のとおり、いたみにくい食品に対して賞味期限が記載されている一方、「牧場しぼり」をはじめとするアイスクリーム類には賞味期限が記載されているものをあまりみかけません。これは、
@アイスクリーム類は品質を守るために冷凍で保存する必要があり、適切な温度管理を行えば保存中の劣化が少ないと考えられる
A品質基準や製造方法にいたるまで厳しい規定(「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令」)があることにより、長期間にわたり品質劣化が少ない
この二つの理由をもとに、食品表示基準第3条第3項に基づいて賞味期限を表示することの省略が認められているためです。
では、「牧場しぼり」のおいしさを守るためにはどういった保存方法がよいのか、パッケージ裏をチェックしてみましょう。
「保存上の注意」として、-18℃以下での保存をお願いしています。これは、-18℃以下の冷凍環境下では、微生物の増殖はなく、品質劣化が少ないためです。
ただ、ご自宅の冷凍庫では頻繁に開け閉めすることも多く大きな温度変化が起きやすいので、購入後は本来のおいしさを味わっていただくためにもなるべく早めにお召し上がりくださいね。