足裏のツボでおなかスッキリ!今すぐできる足裏マッサージ
おなかが張る、なんとなく胃が重い......。そんな女性におすすめなのが、セルフケアでの足裏マッサージ。足の裏に集中する反射区やツボを押すことで、体の調子を整えてくれます。
今回は「おなかケア」のための足裏マッサージを、鍼灸あんま指圧マッサージ師の神崎貴子さんに教えていただきました。
足裏を押して内臓の働きをアップ!
足裏のツボや反射区を刺激することで、体のいろいろな不調に働きかける足裏マッサージ。
ツボは主に東洋医学で用いられる反応点で、経絡(けいらく)と呼ばれるエネルギーが流れるライン上にある点のこと。一方、反射区は、足裏に人体の縮図のように分布しています。西洋で生まれたリフレクソロジー(反射区療法)で用いられ、ツボよりも比較的広い面でとらえるのが特徴です。
「ルーツは異なりますが、足ツボや反射区はともに体の臓器や各器官と対応していて、刺激してほぐすことで内臓の働きを良くし、自然治癒力を高めることができます」(神崎さん)
今回は、おなかの働きに関わる消化・排泄器官の機能を高める足裏マッサージをご紹介します。
おなかに効く足裏のツボと反射区を押してみましょう
●押し方と準備
足裏を、親指または人差し指か中指の第二関節で押します。人差し指または中指の場合は、指をカギ型にして、第二関節の頭で押しましょう。
「事前にマッサージクリームやオイルを塗ってから行うと滑りが良くなり、スムーズにマッサージできます」(神崎さん)
●ツボ/湧泉(ゆうせん)
場所:足の指をぎゅっと曲げた時にくぼむところ。
作用:自律神経を整え、冷えやストレスによるおなかの不調に効果的。
自律神経を整える働きを持つ「湧泉」のツボを押し、腸の緊張をほぐします。親指でゆっくりと3秒程度押し、これを3~5セット繰り返します。両足とも同様に行います。
親指をツボに当て、足先に向かって強めに押し上げるのがポイント。「強さは"イタ気持ちいい"くらいがベスト。強く押しすぎると交感神経が優位になり、マッサージのリラックス効果が失われてしまうので注意しましょう」(神崎さん)
●ツボ/反射区
場所:土踏まず一帯。
作用:消化から排泄までの流れを整える。
おなかに関する反射区は、土踏まずを中心に広がっています。「おなかを正面から見たときのように腸の流れをイメージします。右足のかかと上から上行結腸、横行結腸を通り、左足の横行結腸、下行結腸、直腸、肛門まで時計回りに続いています。この流れに沿って押していくことで、消化から排泄までの流れを整えることができます」(神崎さん)
おなかを整える反射区の押し方
-
土踏まずの内側上部にある「胃」(緑色部分)を親指でゆっくりと3秒程度押し、これを3~5セット繰り返します。両足とも同様に行います。
-
「小腸」(青色部分)の反射区全体を矢印のように3カ所程度、親指で押しながら流します。右足→左足の順で、それぞれ3~5セット行います。
-
右足の「上行結腸」「横行結腸」(赤色部分)を、それぞれ5回程度押し流します。終わったら左足に移り「横行結腸」「下行結腸」「直腸」(赤色部分)までを、それぞれ5回程度押し流します。最後は左足の「肛門」(ピンク色)を親指でゆっくりと3秒間程度押し、矢印の方向へ5回ほど押し流します。
「触ってみて硬いところ、ゴリゴリしているところは不調のサイン。ゆっくりと丁寧にほぐしましょう」(神崎さん)
足裏マッサージでリラックスすると冷え解消・安眠効果も!
足裏マッサージを行うタイミングは、入浴後や睡眠前のリラックスタイムがベスト。「マッサージの効果で血行が良くなり、冷えの改善にも効果的。安眠効果も高まります。好きなアロマのマッサージオイルを使うとリラックス効果もアップするのでぜひ試してみて」(神崎さん)
気になる不調があるときに、すぐに自分でケアできるのが足裏マッサージの魅力。一見難しそうな反射区やツボですが、一度場所や押し方を覚えてしまえば時間がない時でも簡単にできます。
毎日の習慣に取り入れて、おなかの中からキレイを目指しましょう!
この記事が気に入ったら
いいね!しよう