泳げなくても大丈夫!プールで得られるダイエット効果とは?
今年の夏はどこに行きますか? 夏ならではのスポットはたくさんありますが、暑い季節だからこそ、楽しく泳いでダイエットもできるプールがおすすめ。今回は、掛川ボディデザインスタジオ・リセット代表で女性専門のボディデザイントレーナーである花村育彦さんに、プールのダイエット効果について、詳しいお話をお伺いしました!
ダイエットに水泳がおすすめな、4つの理由とは?
水泳は、陸上での競技に比べて、とてもダイエット効果の高いスポーツ。花村さんによれば、効果が高くなる理由には『水の抵抗』『水圧』『水温』『浮力』の4つの効果があるとのこと!
「水の中では素早く動くのが難しいですよね。この水の抵抗のおかげで、1歩動くだけでも全身の筋肉を使うことになり、とても効果的な運動になるんです。また、プールの中でかかる水圧も大切。ちょうど着圧ストッキングのように水圧がかかり、血行を促進してくれます」(花村さん)
そして、プールの温度は一般的に29〜31度。体温より少し低い温度の水に入ると、体の状態を一定に保とうとする働き(恒常性の維持)によって自然と体温が上がるので、代謝を上げることにつながります。また、浮力によって体の負担が軽くなるため、年齢に関係なく、無理なく続けられるのも水泳のメリット!
ダイエットに効果的な運動を無理なく続けられる水泳は、水浴びしたくなるような暑い夏にもぴったりですね。しかも花村さんによれば、プールで泳ぐことのメリットはそれだけではないのだとか。
おなかはスッキリ、下半身はスラリ!水泳の魅力はこんなに!
無理なく全身のエクササイズができる水泳ですが、特にダイエット効果が高いと言われているのは、下半身とおなか周り。
「立っている間は重力によって下半身に水分がたまっていき、むくみの原因になりますが、プールの中は無重力! 何もしなくても、水に浸かって呼吸しているだけで、むくみの解消につながるんですよ」(花村さん)
また、お通じが整わないときは直腸のはじまりに当たるS状結腸が詰まってしまっていることが多いといわれていますが、このS状結腸という場所は、その名の通りS字形に折れ曲がった構造のため、少しのストレスや腸内環境の乱れでもこわばりやすいのだそうです。
「むくみの解消と同じく、水に入ると水圧のマッサージ効果によって緊張しやすい腸がほぐされていくので、お通じの改善にもつながります」(花村さん)
要するに、プールに入っているだけで下半身のマッサージになっているんだそう!むくみやお通じにもうれしい効果があるとは驚きです。
「ほかにも、水中にいることで自律神経のバランスを整え、リラックス効果を得ることもできます。一説によれば、プールに入っている時は、ハグしている時と同じ脳波=α波が出ているんだそうです。心身をリラックスさせることができるのも、水泳ダイエットの大きな魅力ですね」(花村さん)
では、実際に水泳でダイエット効果をねらうには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
やせる泳ぎ方ってあるの?水泳ダイエットのポイント
先ほどもご説明したように、プールの中に入れば、激しい運動をしなくても十分なダイエット効果が期待できますが、特に効果が高いのは『"回旋運動"を取り入れた泳ぎ方』なのだそうです。
「クロールや背泳ぎのような、肩・腰をひねる泳ぎ方と、バタフライや平泳ぎのような、全身をアップダウンさせる泳ぎ方は、おなかへの刺激が大きいので、お通じの改善やおなかやせには特に効果的です。クロールやバタフライは、腕を大きく動かすので、二の腕の引き締め効果も期待できますね。
もちろん、泳ぎ方によって重点的に使う筋肉はそれぞれ異なり、やせやすい場所も違います。泳ぎが得意な人も、これから水泳にチャレンジする人も、専門のトレーナーに習って、いろいろな泳ぎ方を試してみるのがおすすめですよ!」(花村さん)
とはいえ、『やりすぎ』はあまりおすすめできないというのが花村さんの考え。
「プロの競泳選手は、女性でもがっしりした体つきをしていますよね。水泳は運動量が高いので、頑張りすぎると、筋肉で太くなってしまうんです。また、やせたいあまり長距離をガンガン泳ぐと、筋肉がこわばって、かえって体全体が緊張してしまうことも。これではせっかくのマッサージ効果やリラックス効果が得られません。血行をよくするイメージで、気持ちよく、笑顔が出るくらいの"ニコニコペース"でゆったり泳ぐのがベストです」(花村さん)
週に2〜3回ほど、休憩をはさみながら、1回30〜45分程度泳ぐのがおすすめ。5分泳いだら休憩して、また5分泳ぐ...など、こまめに休憩することも大切です。
また、水の中にいると忘れがちですが、泳いでいるときも呼吸などから水分は失われます。水分補給は忘れないようにしましょう。
「お気に入りの水着などでモチベーションを上げるのも、水泳を長く続けるためのポイント。『泳ぐのを楽しんで、プールに癒されに行く』くらいのゆるい気持ちなら、通いやすく、続けやすくなりますよね」(花村さん)
泳げなくても大丈夫!今年の夏はプールに行こう!
効果も高く、手軽に続けられる水泳ダイエット。「泳ぎが苦手な方でも大丈夫」と、花村さん。
「最初にご説明したとおり、水の中で呼吸しているだけでも、水のマッサージ効果は十分に得られます。最近は、水中ウォーキングや、プールの中で音楽に合わせて体を動かすアクアダンスなどもあるので、泳げない方や、顔を水につけるのが怖いという方でも、プールでのダイエットはできるんですよ」(花村さん)
水泳と聞いてこれまでは敬遠していた方も、今年の夏は思い切って、気に入った水着でプールデビューしてみては?
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