

聴けばお通じもスッキリする!?おなかにやさしい音楽の聴き方

気分を盛り上げたい時に聴くロック音楽や、心を安らげてくれる穏やかなクラシック音楽など、音楽はさまざまな変化を与えてくれるもの。そんな中、実はお通じに効果的な『おなかにやさしい音楽』があるのをご存知ですか?
今回は、胃腸の健康やお通じの専門家であり、音楽を活用した診療も行っている松生恒夫先生の監修のもと、音楽がおなかに与える効果や、おなかにやさしい音楽のポイント、効果を高める聴き方についてご紹介します!
音楽のリラックス効果が、おなかの調子を整える仕組み

お気に入りの音楽を聴くと、緊張が和らいだり、心が落ち着いたりしますよね。音楽を通じてさまざまな治療を行う『音楽療法』の分野では、音楽は人の心身に直接働きかけ、心と身体をリラックスさせる効果があることがわかっています。
音楽は耳の神経細胞を通じて、身体に様々な影響を与えます。例えば、明るい曲調の音楽を聴けば、身体の活動を活性化させる『交感神経』が刺激されます。逆に、穏やかな音楽を聴けば、『副交感神経』が刺激され、心拍数や呼吸数が減少していき、リラックス効果を得ることができるのです。
副交感神経は、消化液の分泌や腸のぜん動運動を司るなど、おなかの働きにも密接に関わっています。つまり、音楽を聴いて、副交感神経を刺激することは、胃腸を活発化し、消化をスムーズにしてお通じを改善することにつながるといえます。これが、おなかにやさしい音楽の仕組みなのです。
おなかにやさしい音楽の選び方

では、おなかにやさしい音楽とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。ここでは、3つのポイントを紹介します。
1:なるべくスローなテンポ
音楽によるリラックス効果が高いのは、基本的にはスローテンポの曲とされています。ロック音楽のようなテンポの早い曲を聴いていると、自然と心拍数が上がってしまい、おなかをリラックスさせられません。また、呼吸のリズムは自然と音楽に合わせて変わっていくため、なるべくスローなテンポの曲を選ぶようにしましょう。
2:ゆったりとしていて美しいメロディー
メロディーは音の数が少なく、ゆったりとしているものを選びましょう。同じ曲でも、音の数を間引いてシンプルにした方が、リラックス効果が高いといわれています。
3:歌詞が入っていない
曲の中に歌詞が入っていると、そこに集中してしまい、リラックス効果も小さくなってしまいます。ボーカルがメインではないインストゥルメンタルの曲や、外国語の歌詞を聴き流すなど、メロディーそのものに集中できるようにしましょう。
上記のポイントを押さえたものが、おなかにやさしい音楽といえるでしょう。身体にいい音楽というとクラシック音楽をイメージするかもしれませんが、それ以外のジャンルでも問題はないそう。音楽の好みは人それぞれなので、自分が一番リラックスできる曲を探してみましょう。
さらにおなかへのリラックス効果を高める+α

音楽を聴く際に、リラックス効果を高めるポイントが2つあります。
一つは、音楽を聴く時間帯。おなかへの効果を高めるには、実は食事中に聴くのがいいといわれています。飲食店では音楽が流れていることも多いですが、これはリラックスした状態で食事を楽しむためのもの。家でも、テレビなどの代わりにおなかにやさしい音楽を流せば、胃腸の働きを活発にし、消化をスムーズに行うことができます。
もう一つは、音楽を聴く時におなかを温めること。厚めのブランケットをかけたり、温かい飲みものを飲んだりして、おなかを温めながら、じっくりと音楽を聴くようにしましょう。特に、リラックス効果のあるポリフェノールを多く含むココアを飲むことで、より効果が期待できます。お風呂に入っている時に音楽をかけるのも、身体全体を温めることができるので、おすすめです。
お通じの改善に効果もある音楽。日々の生活の中に上手に取り入れて、心とおなかをリラックスさせましょう!
[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]


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