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生活のヒント

妊娠中のベストな方法は?妊婦さんのお通じ改善方法

2018.02.28

お通じの悩みとは無縁だった女性が、あることを境にお通じがスッキリしなくなってしまうことがあります。それは『妊娠』。妊娠中は、さまざまなことが原因で、お通じが滞りやすくなってしまうのだそう。

今回は、妊娠中の方に向けて、産婦人科医の今井愛先生を監修に、妊婦さんのお通じ改善方法について解説します。

つわりが原因に?妊娠初期は腸内環境が乱れやすい!

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妊娠中の悩みといえば、初期に起こる『つわり』がよく知られていますね。しかし、実はこの『つわり』がお通じにも大きな影響をおよぼします。

つわりでは、においに敏感になったり吐き気を感じたり、人によってさまざまな症状があります。また、妊娠中は食べ物の好き嫌いが変わったり、同じものを食べたくなってしまったりと食生活が乱れやすくなりがちです。すると、栄養バランスに大きな偏りが出てしまい、腸内環境が乱れてお通じが滞る原因になり得ます。

妊娠中期は女性ホルモンの影響にご注意を

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そして、つわりの症状が出なくなる妊娠中期も、別の理由でお通じが滞ってしまうことがあります。それは、『プロゲステロン』という女性ホルモンの働きによるものです。

プロゲステロンの主な働きは、赤ちゃんを守り育てるために、子宮内膜を厚くすること。しかし、それと同時に、腸の働きを鈍らせたり、子宮内膜を柔らかく保つために水分を保持しようとして、お通じが悪くなってしまうことがあります。妊娠中期になると、プロゲステロンの分泌量が増えるため、お通じが滞りやすくなるのです。

もう一点、赤ちゃんが成長して子宮が大きくなることも、お通じが滞る原因になります。子宮が大きくなると胃腸が圧迫されて血行が悪くなり、消化・吸収やぜん動運動が弱くなります。また、おしり周りの血管も圧迫されてうっ血しやすくなりますが、そこが炎症を起こしたり切れたりして痛み、トイレがしにくくなることがあるそうです。

食物繊維、水分補給...妊娠中のお通じを助けるポイントとは?

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人によっては妊娠中期まで続くお通じの悩み。しかし、ご存じの通り、妊婦さんにとって強い薬や激しい運動はNGです。では、どんな方法なら妊娠中の身体でも安心してお通じを改善できるのでしょうか?

つわりがある間は、乱れがちな腸内環境を整えるため、善玉菌の働きをサポートする食物繊維や糖分などをしっかりとりましょう。また、つわりが重いときは水分も失ってしまっているので、水分補給も忘れずに行なってください。

また、できるだけ生活リズムが乱れないよう気をつけましょう。意識的にトイレに行く習慣を身につけるのもおすすめです。起床後にコップ一杯程度の水を飲んでからトイレに行くようにすると、そのうちに身体が『起きたらトイレに行くんだ』と覚えて、自然なお通じが習慣づくといわれています。

おなかが大きくなってトイレがしにくい際は、便器に座る際に少し前かがみの姿勢になると力を入れやすくなるので、おなかに負担を感じなければ、試してみるのもいいかもしれません。

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身体に負担がかからない程度の運動ができるようになったら、ウォーキングやマタニティヨガなどで適度に身体を動かすこともおすすめです。ただし、妊娠中の身体はとてもデリケート。悩みや改善の方法にも大きな個人差があるので、不安があるときは自己判断はせず、お医者さんに相談してみてください。

お通じの悩みが改善されて、マタニティライフがもっと過ごしやすくなるといいですね。

[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]

麻布十番まなみウィメンズクリニック 院長  今井 愛

この記事の監修者

麻布十番まなみウィメンズクリニック 院長
今井 愛

産科・婦人かから美容点滴に至るまでの治療を行なう。女性の身体を知り尽くした豊富な知識と女性ならではの繊細な診療が多くの女性から支持を集める。

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