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生活のヒント

GW明けに太りやすくなるってホント?"連休太り"を防ぐ方法

2018.04.26

待ちに待ったゴールデンウイーク。旅行やイベントなど、楽しい計画を立てている人も多いのでは。この機会に睡眠不足解消!という人もいるかもしれません。でも、それが連休明けの体重増加につながっているんです。

今回、「時間栄養学」を研究する早稲田大学の柴田重信教授監修のもと、"連休太り"が起こる原因と、それを防ぐための連休の過ごし方を紹介します。

連休太りの原因のひとつは「体内時計の狂い」

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出かけたり、夜遅くまで飲んだりと、普段とは違う生活が続くGW。柴田教授によれば「連休中に太るのは、入口と出口の釣り合いが崩れることが大きな原因」とのこと。つまり、食べる量(=入口)が増え、家でゴロゴロしていれば運動による脂肪燃焼(=出口)が少なくなるので、結果太ってしまうのです。当然といえば当然ですね。

連休に太ってしまうもう一つの理由は、夜ふかしや朝寝坊による体内時計の乱れです。体内時計とは、その人なりの生活のリズムのこと。この体内時計は、血圧や体温、尿や便通などの周期にも関わっていて、体内時計が狂うと、体調を崩したり、体重が増えたりします。

「体内時計を動かすのが、時計遺伝子です。その時計遺伝子のひとつ『BMAL1(ビーマルワン)』には、食べたものを脂肪に変え、ため込む働きがあります。連休中はBMAL1の増える夜遅い時間でもついつい食べてしまうので、太りやすくなります」(柴田教授)

ついついの一口が、連休明けにズッシリ重たいお土産に変わるというわけです。

体内時計のズレを防ぐにはどうすればいい?

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日中に身体を活動させ、夜になると眠りにみちびく体内時計。実は、24.5時間サイクルで動いるそうです。そのため、毎日ちょっとずつズレていき、胃や小腸など、消化器の働きにも影響を及ぼすといわれています。では、体内時計のズレを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。

それは、身体に「朝ですよ」と教えてあげること。具体的な方法は次の3つです。

① 日の光をあびる

夜の光は体内時計を遅らせ、朝の光は進めます。朝はしっかり起きて、朝日をあびるようにしましょう。

しっかり朝に目覚めるためのポイントは"夜を使いすぎない"こと。連休中はどうしても、飲み会に行ったり、テレビやスマホを見たりして夜更かししがちですよね。平日と同じ生活リズムを心がけてみてください。

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② 朝食をとる

朝ごはんを食べることで、体内時計を動かしましょう。

「体内時計は身体の中の細胞60兆個一つひとつに組み込まれており、胃や腸の体内時計は食事のリズムで動きます。朝食をとることで、脳だけでなく身体の末梢を目覚めさせることができます」(柴田教授)

朝からたくさんは食べられないという人は、夜食べすぎていることが多いもの。夜の分を少し朝に回す。これだけで全体のバランスがよくなります。

③ 食べるものにも工夫 

三大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質)のバランスのよい食事が基本。

中でも、体内時計を動かすインスリンを生み出す「炭水化物」は必須です。炭水化物にたんぱく質が加わると、体内時計のリセット効果がさらに高くなるそう。手軽なたんぱく質源としては、ヨーグルトもおすすめです。

海外旅行で時差ボケを防ぐ方法は?

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連休は海外という方もいると思います。時差ボケは現地の時計と体内時計があってない状態。到着する前から現地の食事パターンに合わせられれば、体内時計のリセットも可能になります。

そこで、注目したいのが「機内食」の食べ方。現地の朝食時間に合わせて機内食を食べることで、体内時計をリセットできます。

時間の追われる毎日だから、せめて連休中くらいは、時計の針を忘れて......と思う気持ちはよくわかりますが、連休明けに「大ショック!」とならないように、体内時計を意識して、食事の時間と内容に気をつけたいですね。

[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]

早稲田大学理工学術院先進理工学部 電気・情報生命工学科薬理学研究室教授 / 薬学博士 / 日本時間生物学会副理事長/ 時間栄養科学研究会代表  柴田 重信

この記事の監修者

早稲田大学理工学術院先進理工学部 電気・情報生命工学科薬理学研究室教授 / 薬学博士 / 日本時間生物学会副理事長/ 時間栄養科学研究会代表
柴田 重信

九州大学 薬学部助手・助教授、早稲田大学人間科学部助教授・教授を経て、2003年より現職。専門の「時間生物学」を背景としながら、近年、研究が進んでいる「時間栄養学」を牽引するとともに、「時間運動学」などさまざまな分野における時間学的学問領域を広げている。

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