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生活のヒント

身体の不調の原因、実は『春バテ』かも?スッキリ気分で春を過ごす方法とは

2018.03.28

春が近づく2〜3月ごろに、身体の不調を訴える女性がだんだんと増えています。具体的には、『眠気』や『身体のだるさ』、『イライラ』、『意欲の低下』など。さらに、個人差はありますが、お通じの乱れや胃もたれといったおなかの不調、頭痛などにつながる場合もあるのだそう。これらを『春バテ』と呼びます。

今回は、『冷え』の専門家であり、『春バテ』にも詳しい川嶋朗先生の監修のもと、春先に身体が『バテて』しまう理由と、その予防法についてご紹介します!

春の体調不良は、〇〇の不調のサイン!

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『春バテ』と呼ばれる身体の不調の原因は、季節の変わり目ならではの『環境の急激な変化』と、それにともなう『自律神経の乱れ』が原因です。

真冬のような寒い日と春の陽気が感じられる日が交互に訪れる『急激な気温の変化』が起こると、寒暖差に対応するために自律神経が働きます。これにより、エネルギーの消費が増え、疲れやだるさを感じやすくなる原因になります。

春向けの服装で寒さを我慢してしまうことは、身体の『冷え』につながります。身体が冷えると、内臓の血行が悪くなって胃腸の働きが低下し、消化不良やお通じの滞りなどおなかの不調を招くおそれがあります。

※冷えと身体の不調の詳しい関係性については、『手足を温めるだけではだめ!正しい冬の冷え対策とは』でも解説しています。

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また、めまぐるしい『気圧の変化』も、『春バテ』の原因の一つ。低気圧時に空気中の酸素分圧(酸素の割合)が低くなることで、お休みモード(副交感神経が優位)となり、日中でも眠気や身体のだるさを引き起こすといわれています。

春は新生活が始まり、『人間関係・社会的環境の変化』によって、無意識にストレスを抱えたり、緊張状態が続いたりする人も多くなる季節です。普段から生活リズムや食事のバランスが崩れていたり、ストレスを多く抱えていたりする人は、もともと自律神経の働きが弱まっているので、特に注意しましょう。

『春バテ』に負けない身体をつくる3つのポイント

では、春の環境の変化に負けず、『春バテ』を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか?ここでは、3つのポイントをご紹介します!

1.全身をしっかりと温める

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まずは、『冷え』を解消し、身体のエネルギーの消費を最小限に抑えることが重要です。そのために、身体を冷やさないことを意識しましょう。日中は暖かくなってきたと感じても、夜は気温がぐっと下がることもあるので、あまり薄着にしすぎないように注意が必要です。

また、入眠前に、38〜40℃のぬるいお風呂で30分ほど全身浴をしましょう。この入浴法は、『ぬるめ』というのがポイント。38〜40℃が最もリラックス効果を得られます。 炭酸系入浴剤を使用することで、より効果が高まります。

2.おなかを冷やさない

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おなかを冷やさないように意識してみましょう。腹巻きなどで外の環境の変化から守るのはもちろん、食べ物にも注意が必要です。冷たいものをとらないようにし、それでも不調を感じる人は、スープや鍋などで、身体を内側から温めるのがおすすめです。

食事の際は、しっかりと噛むことを意識しましょう。内臓脂肪が燃えやすくなり、満腹中枢も刺激されるので、おなかの状態を健康に保つことができます。

3.適度な運動で血流を改善

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上記の方法を行ったうえで、適度な運動を習慣にすることも重要です。筋肉を刺激したり、増やしたりすることで血流を改善し、代謝を上げて冷えを防止する効果が期待できます。ただし、体調が悪い際は無理をせず、身体をできるだけいたわるようにしましょう。

『春バテ』は、体質を改善していけば怖くありません。逆に、『春バテ』になっている状態は、身体が弱っていたり、生活が乱れているサインなのかもしれません。春に体調が悪くなりやすい人は、この機会に、『春バテ』に負けない身体づくりを試してみてはいかがでしょうか。

[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]

医学博士 / 東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 教授  川嶋 朗

この記事の監修者

医学博士 / 東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 教授
川嶋 朗

自然医療全般、内科(腎臓病、膠原病、高血圧)を専門とする。現代人の『冷え』の危険性について、メディアで積極的に提唱。
主な著書に、『冷えとりの教科書』(マイナビ)、『医師が教える冷え取り生活のススメ』(アスペクト文庫)、『ナースのための補完・代替医療の理解とケア』(学研)、『太らない病気にならない体のつくり方』(実業之日本社)など。

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