日差しに負けない!紫外線対策のために知っておきたい栄養素って?
アウトドアで過ごすのが楽しい季節がやってきました!ですが、長時間屋外にいると、強い日差しが気になるもの。今回は皮膚科認定専門医の平田雅子先生監修のもと、日差しが美容に与える影響と、キレイのために知っておきたい栄養素についてご紹介します。
紫外線はどうして美容に影響するの?
そもそも、なぜ紫外線が美容に影響を与えるかご存じですか?キレイの印象は、身体の一番外側にある『表皮』の状態に左右されるため、表皮をすこやかな状態を保つことが大切なんです。
そしてキレイの大敵となるのが「乾燥」。紫外線を長時間浴びることで表皮は軽いヤケド状態になり、水分が奪われて乾燥します。そうすると、表皮の下にある『真皮』の繊維が壊され、表皮のハリが落ちてしまうそうです。
では、キレイのためにはどんなことをすればよいのでしょうか?
キレイは内側から作られる。とりたい栄養素は?
紫外線対策のために、化粧品で外側からのケアをしている方は多いでしょう。ですが、イキイキとした見た目を作り、保つためには、身体の内側からしっかりと栄養を与えることが欠かせません。どんなに外側からケアしていても、身体の内側から皮膚に送られる栄養が十分でなければ、表面の弾力やハリを作ることができないからです。ダイエットのために、極端な食事制限をしたり、偏った食生活をしているようではいけませんよ。
まず、紫外線対策のために、とくに意識してとりたい栄養素がビタミンCです。
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・ ビタミンC......ピーマン、トマト、小松菜
紫外線を浴びると、シミの原因にもなるメラニン色素が多く生成されます。ビタミンCには、そのメラニン色素の生成や沈着を抑制する働きがあります。さらに、体内に入った有害物質を排出する効果もあるとか。しかし、ビタミンC自体は水溶性で、多くとっても尿として体外に排出されてしまうため、蓄積はできません。ですから、こまめに取り続ける必要があります。
次に、美容のためにも積極的にとりたい食材と栄養素をピックアップしてご紹介します。
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・ たんぱく質......肉、魚、卵、乳製品
筋肉や骨、血管などを作る主成分です。カロリーが高いイメージがあるため、ダイエット時に避ける女性もいますが、不足すると、皮膚のバリアの乱れにもつながります。1日の食事のなかできちんととるようにしましょう。
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・ ビタミンA......にんじん
皮膚や粘膜をなめらかに、丈夫にする栄養素。うるおい不足や荒れた状態から表面を守ってくれます。
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・ビタミンB......赤ピーマン、モロヘイヤ
皮膚の新陳代謝には欠かせないビタミンで、食べたものをエネルギーや栄養に変換します。その中でもビタミンB6は、とくに美容効果が期待できるといわれています。
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・ビタミンE......アーモンドや落花生、カボチャ、ほうれん草
毛細血管の流れをよくして、新陳代謝の働きをサポートします。女性ホルモンのバランスを整える働きもあります。
緑黄色野菜には、美容に欠かせないビタミンA、ビタミンB、ビタミンCがたっぷり。これらの栄養素は体内に影響を及ぼす「活性酸素」を取り除く働きがあります。積極的にとっていきましょう。
お通じスッキリがキレイにつながる
表面の調子が整わないときは、お通じの状態にも意識を向けてみましょう。腸内環境は美容にも大きく影響するため、腸内環境の悪化が表皮のSOSとして現れやすいのもの。とくに、お通じが滞ると、体内に老廃物がたまることに。結果、老廃物が腸から吸収されてしまい、キレイにも影響してしまうのだとか。
お通じを整えるためには、納豆、キムチ、ぬか漬けといった発酵食品、食物繊維を豊富に含む、根菜類や大麦を積極的にとるのがおすすめです。
アウトドアシーズンは細やかな日差し対策を!
日差しによるキレイへの影響は、すぐに見た目に現れるわけではありません。10年~20年といったメラニン色素の長い蓄積を受け、ある日突然現れることもあるんです!
これを防ぐためには、できる限り日差しを避け、皮膚がすこやかな状態を保つことが大切です。屋外で過ごすときはとくに、紫外線から表皮を守るUVクリームを2~3時間ごとに塗り足すようにしましょう。保湿効果のあるものがよいでしょう。
おすすめのケアアイテムは、「スクワランオイル」。刺激が少ない成分でできているので、日焼けして弱っている部分に直接塗りましょう。皮脂が適正量になってくれば、スムーズにターンオーバーが行われ、新しい表面へと生まれ変わります。
見た目のキレイは、身体の状態と深く関わっています。屋外で過ごす時間が長くなるこれからの季節、外側からの対策に加えて、身体の内側からも整えていきましょう。
[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]
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