毎朝1分の快腸習慣!トイレでこっそり「腸もみ」
暑かった夏もそろそろ終盤。楽しかったけど、なんだかおなかにきてる...という方も多いのでは?しんどくなる前になんとかしておかなくちゃ...ですよね。そこで、おなかにうれしい"腸もみ"です。誰でも簡単、朝のトイレタイムに手軽にできる"腸もみのやり方"を、腸もみのスペシャリスト・真野わかさんに教わりました。
夏にありがちなおなかの不調、大丈夫?
「夏はおなか(腸)のトラブル相談も増える季節。お通じの滞りだったりピーピーだったり、状態はさまざまですが、その原因の大半が冷えと食事です。冷たく甘い飲み物、温度設定が低すぎる冷房、湯ぶねにつからないシャワー浴、かたよった食事、薄着にヒールの高いサンダルなどなど、夏ならではの身体を冷やす生活が、おなかにダメージを与えてしまうんです」(真野さん)
身に覚えのあることばかりで、ドキ。おなかに手を当てて冷たく感じたら、お肉の下にある腸も冷えている可能性が高いのだとか。みなさんも試しに触ってみてください。
「腸には"ぜん動運動"という、自律神経が司る動きがあります。ミミズやしゃくとり虫のような動きですが、夏の冷えや食生活の乱れ、ストレスなどが、快腸にかかせないこの運動をにぶらせ、お通じも乱してしまうんですね」
「腸のぜん動運動が活発になるのは朝から午前中にかけてといわれますから、朝のトイレの腸もみで、その動きを後押ししてあげるのは、理にかなった方法だと思います」(真野さん)
内臓にも動きが活発になる時間帯があるなんて...。お話をうかがっていると 、いかに自分の身体に無関心で暮らしていたかがわかります。
朝のトイレタイムで、腸をいたわろう
「滞る人は腸の動きがにぶくて緩慢、ゆるい人は過敏で動きすぎるんです。どちらの場合も大切なのが、腸の緊張をほぐしてリラックスさせ、本来のリズムを取り戻してあげること」(真野さん)
そこで今回は、朝のトイレで便座に座ったままでも簡単にでき、腸をやさしくいたわりながら行う、腸もみの仕方を2つご紹介します。
●2大お悩み別トイレ腸もみ法
【タイプ1】滞りが気になる方に...S状結腸の押しもみ
「S状結腸は、直腸の手前にある、お通じをためておく部分。ここをやさしく刺激してぜん動運動をうながすことで、スムーズなお通じにつなげます」(真野さん)
<やり方>
① 左骨盤の内側に両手を平たく重ねてあてる(※)
② 指の腹を使い、息を吐きながら、小さく時計回りにゆっくり押しもむ(約5秒)
③ 息を吸いながら、手の力を抜く(約2~3秒)
④ ②と③の押し戻しを7~8回繰り返す
※手の置き方
利き手を下にし、人差し指から薬指の3本の指の腹が重なりあうように
<ポイント>
・指を立ててグイグイ押すのはNG
・痛みを感じるほど強くもむのもNG。心地よく感じる力で押す
【タイプ2】冷えが気になる方に...小腸のぐるぐるまわし
「小腸は6~7mと長く、毛細血管もたくさん通っている部分。めぐりが悪いとまわりの大腸も冷え、おなか全体の働きがにぶくなるので、冷えを感じるときはここに重点をおくのも手。ゆっくりと動く腸に合わせる気持ちでまわしてあげてください」(真野さん)
<やり方>
① おへそをおおい隠すように両手の平を重ねて置く
② 手を置く位置は変えずに手首を使いながら、時計回りにぐるりとゆっくり回転させる
③ ②のぐるりとした回転を、5~10周繰り返す
<ポイント>
・首を大きくまわすときの速度を目安に
・息は止めず自然な呼吸でおこなう
身体や生活のリズムは人それぞれ、だれでも毎朝必ず出なきゃダメというものではないそうです。といっても朝の腸もみが、自分のお通じリズムの助けになって、1日を気分よくスタートできるなら、それに越したことはありませんよね。
今回ご紹介した2つにかかる時間は、どちらもほんの1分!明日からは朝のトイレタイムに少しだけゆとりをつくって、トイレで腸もみ、始めてみてはいかがでしょう。
[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]
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