1分からできる!「指ヨガ」でおなかケア
ヨガが心身によいことはよく知られていますが、みなさん、仕事や家事のスキマ時間に思い立ったらすぐにできる『指ヨガ』はご存じでしょうか?手や指をもむだけで、全身ヨガと同様にスッキリできるんです。
龍村ヨガ研究所所長の龍村修さん監修のもと、「胃腸不良」と「お通じの滞り」をたすける、『指ヨガ』のやり方をご紹介します。「全身ヨガはハードルが高い」「忙しくてまとまった時間がとれない」方でも簡単にできるのが魅力です。
「指ヨガ」なら、手や指をもむだけでOK!
古くから、東洋医学には「部分のなかに全身の情報がある(=部分即全体)」という考え方があります。例えば、「足裏に全身のツボがある」という話は聞いたことがある人も多いはず。龍村さんが長年のヨガ指導の経験と、鍼療法である『高麗手指鍼』の相関図をもとに考案した『指ヨガ』では、同じように「手も全身に対応している」と考えます。手にさまざまな刺激を与えながら、息を吐き、身体の各場所を意識しながらもむことにより、心身に働きかけます。
●手と全身は対応している「手指と身体の相関図」
手のひらが身体の正面を、手の甲は身体の背面に対応すると考えます。例えば、手の中心が、身体の中心であるおへそにあたる...という具合です。
おなかの不調をサポートするもみかた、教えます!
とくに「胃腸不良」と「お通じの滞り」によい『指ヨガ』のやり方をお伝えします。「最近、おなかの調子が整わない」という方はぜひ試してみてくださいね。
・準備
手が冷えているときは手をこすりあわせたり、お湯につけたりして温め、血行をよくしておきましょう。ツメは切っておくとよいでしょう。『指ヨガ』では、もみながら息をゆっくり吐ききることがポイントになります。長く、しっかり呼吸することで、呼吸が深くなり自律神経が安定しますし、リラックス効果もアップしますよ。スタート前に深呼吸しておくとよいでしょう。
●「胃腸不良」のときのもみ方
食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレスなどで疲れた胃腸によいもみ方です。『指ヨガ』では、手のひら全体が胃腸にあたるため、手のひら全体をまんべんなくもみましょう。1)2)とも、両手で同じように行います。おなかの調子が気になる方は、普段から手のひらをもむのを習慣にしては。
1)手のひらの中央をやや強めに押す
「ハーッ」とゆっくり息を吐きながら、おへそに対応する、手のひらの中心をやや強めに押します。
2)手のひらの中心から時計回りに押す
ゆっくり息を吐きながら、おへそに当たる①を中心に、手のひらを9分割します。①から時計回りに②→⑨と順番に押していきます。違和感がある場所があれば、そこをしっかりもむようにしましょう。
●「お通じが滞っている」ときのもみ方
おなか(腸)に刺激を与え、お通じに働きかけるもみ方です。『指ヨガ』では手のひらの真ん中からやや下の部分が腸に関係していると考えます。左右の手のひらを押してもんだら、下側を繰り返しもみましょう。1)2)とも、両手で同じように行います。
1)手のひらの中心から時計回りにもむ
「ハーッ」と息をゆっくり吐きます。おへそに対応する①から②→⑨と時計回りで手のひら全体をまんべんなく押します。
2)手のひらの下側を時計回りにもむ
ゆっくり息を吐きながら、①②③⑦⑧⑨を繰り返し、押してもみます。
・注意事項
飲酒後、食後1時間後に行うのは避けましょう。発熱時、ケガ、病気など体調不良のときも控えてください。
自宅のソファーに座っているときや通勤中の待ち時間など、スキマ時間に1分からできる『指ヨガ』。おなかの調子が気になるときはもちろん、ちょっとしたリフレッシュにもおすすめですよ。
[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]
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