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食事

うどんVSそば!年末に食べたいおなかにやさしい麺はどっち?

2017.12.01

忘年会やパーティが重なり、胃もたれすることも多い年末年始。つるりと食べられるうどんやそばは、非常に助かる存在ですよね。そんな食べ過ぎ・飲み過ぎのおなかにやさしいイメージがある2つの麺、実際どっちのほうがよりおなかにやさしいのでしょうか?

今回はうどんとそばの違いと、おなかをしっかりいたわるおすすめの食べ方についてご紹介します!

うどんとそばは、何でできているの?

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うどんは、小麦粉に塩と水を混ぜ合わせて作ったもの。小麦粉の中でも、たんぱく質が10%ほど含まれる『中力粉』と呼ばれる粉を使っています。

そばは、生麺の場合、そば粉と小麦粉の割合によって『二八そば(そば粉80%、小麦粉20%)』『九割そば(そば粉90%、小麦粉10%)』『十割そば(そば粉100%)』などに分かれます。
乾麺の場合は、そば粉が少しでも含まれていれば『そば』と呼ぶことができるため、小麦粉や長芋、海藻、卵など、商品によってさまざまな"つなぎ"が使われています。

1食あたりの栄養素については、

うどん(ゆで1食250g):たんぱく質6.5g、脂質1.0g、炭水化物54.0g、食物繊維2.0g
そば(ゆで1食200g):たんぱく質9.6g、脂質2.0g、炭水化物52.0g、食物繊維4.0g

出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

と、どちらも炭水化物が成分のほとんどを占めています。
たんぱく質、脂質、食物繊維などの成分は、うどんよりもそばのほうが少しずつ多く含んでいますね。

おなかにやさしいのは僅差でこっち!麺の素材によっても違いが

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では、うどんとそば、どちらのほうがおなかにやさしいかというと...一般的には『うどん』だといわれています。

うどんが消化によいと考えられているのは、炭水化物がほとんどを占め、食物繊維が少ないから。食物繊維が多い食べ物は、消化するのに時間がかかり、より胃腸に負担がかかります。

その点、うどんは食物繊維が少なく、胃の中に留まる時間が短いことから、胃腸にやさしいといわれているのです。

一方そばは、うどんに比べて食物繊維がやや多く、食感も比較的硬いため、急いでつるりと食べてしまうと、胃の中に長くとどまり、おなかに負担をかけてしまうことがあります。

古くから「そばは(すくい上げた麺を途中で)噛まないで食べる」ことが一種の作法として伝わっていますが、消化のしやすさを考えると、実はそばはうどんよりもしっかり噛んで食べることが重要なのです。

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また、ひと口に『うどん』『そば』といっても、素材によって消化のよさは違ってきます。

例えば、コシがある麺はグルテンが多く、胃腸に負担をかけやすいそう。うどん・そばともに、おなかの調子が気になるときは、やわらかい種類を食べるのがおすすめです。
そばはそば粉の割合が多いほどコシが強くなるため、消化しやすい『二八そば』を選ぶとよいでしょう。

そして、おなかのためには、原材料の表示を見て、添加物ができるだけ使われていないものを選ぶことも大切です。

インスタント食品は油が使われているため、実はおなかにやさしいとはいいにくいそう。また、チルドのゆで麺は保存料が加えられていることが多いため、生麺や乾麺、冷凍麺のほうがベターです。

うどんとそばのおなかにやさしい食べ方は?おすすめのトッピングも

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うどんもそばも、おなかに負担をかけないためには、やわらかめにゆで、温かい状態にする食べ方がおすすめです。

ただ、炭水化物を食べると消化・吸収するのにビタミンやミネラルが多く使われるため、そればかりを大量に食べると、栄養バランスも偏りがちになります。
そのため、麺に卵や豆腐、赤身の肉などの消化しやすいたんぱく質を組み合わせて食べるとよいでしょう。特に、半熟卵や温泉卵を合わせると、胃に負担をかけずに消化できますよ。

また、麺類は食べやすいので、あまり噛まずに飲み込んでしまいがちですが、炭水化物の消化には、唾液から出るアミラーゼという消化酵素が不可欠。おなかのためにはうどんもそばも、よく噛んで食べることが大切です。

忘年会やパーティで疲れたおなかには温かいうどん、そしてもちろん年の瀬には年越しそばで、楽しい年末年始を過ごしましょう!

[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]

管理栄養士 / スポーツ栄養コンサルタント / 予防医学士 園部 裕美

この記事の監修者

管理栄養士 / スポーツ栄養コンサルタント / 予防医学士
園部 裕美

病院栄養士、飲食店と、さまざまな人や食・栄養に関わる仕事で経験を積み、2013年発足の陸上実業団チームの専属栄養士となる。病院・スポーツ・一般の方といった立場の違う人々と関わる実際の現場経験から、予防栄養の重要性を提唱。現在は、アスリートのサポートや、webでのコラム連載、『発酵らいふの会』の主催など、幅広く活躍中。

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