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エクササイズ

食べ過ぎのおなかがラクになる!「1分からできる体操」教えます

2018.07.27

ビアガーデンにバーベキューなどイベント盛り沢山の夏。でも、つい飲み過ぎ・食べ過ぎてしまい「最近、なんだか身体が重い...」「夏太り気味」という方もいるのでは?

今回は井本整体で体操の指導を行う、松下るなさんに"食べ過ぎチェックになる体操"と"おなかの調子を整える体操"を教えていただきました!運動が苦手な方でもトライできますよ。

1分からできる『過食体操』で食べ過ぎチェック!

「女性を対象にしたワークショップや施術でも"食べ過ぎで胃腸が弱っている方が多い"と感じます。井本整体では、 "太ももには腸の急処(ポイントとなる箇所)があり、食べ過ぎると硬くなる"と考えられています。食べ過ぎの人は腰が浮いて反りすぎてしまい、うまくポーズをとることができません。太ももがつっぱってしまうのも、"胃腸が疲れているサイン"です」(松下さん)

●『過食体操』のやり方

1・正座する
背中をまっすぐ伸ばして座ります。ひざを開くと、身体が安定しやすくなります。

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2・両手を後ろにつき、身体を倒す
両手を床につき、ゆっくり上半身を後ろに倒していきます。

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3・背中を床につける
上半身を床に完全に倒し、両手は身体の横に置きます。背中やひざが床から浮いてしまう人は、食べ過ぎのサイン!お尻を床に直接下ろしてしまわないよう、注意してください。

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ポイント) 上半身を後ろに倒せない方、後ろに倒すことが不安な方は「2・身体を倒す」で背中の後ろにクッションを置いて上半身を支えて。1日に2回(朝・晩)を目安に行いましょう。最初はうまくできない人も、朝晩と続けているうちに、だんだんできるようになります。ムリをせず、自然な呼吸で行いましょう。

ただし、胃腸の動きが活発になり、食欲が刺激されてしまうこともあるため、食べる直前には行わないほうがよいそうです。

猫背さんにおすすめ!姿勢を正す『胸鎖関節の体操』

取材に伺った井本整体では「骨や筋肉、内臓といった身体のさまざまな要素がお互いに関係しあっている」と考えられています。そのため、「胃腸の働きだけをよくしても、それだけでは身体全体がうまく働いてくれない」のだとか。

そこでポイントの1つになるのが"姿勢"です。

「若い女性は、スマートフォンの頻?な使用やデスクワークで背中が丸くなり、猫背になりがちです。私たちの考え方では"肺(呼吸器)を落とす"といいますが、猫背になることで肋骨の位置が下がり、上から押されることで、おなかのほうにも負担がかかると考えます。姿勢がよければ、左右の肩甲骨が寄って、腰やおしりも上がり、身体の中心がゆるんでおなかが広がります」(松下さん)

『胸鎖関節(きょうさかんせつ)の体操』のやり方
呼吸器を支える大切な箇所であり、胸骨と鎖骨が交わる場所にある「胸鎖関節(きょうさかんせつ)」を動かす体操です。姿勢を整えて、鎖骨を開き肋骨を上げることで、おなかにかかる負担を減らします。

1・肩幅で立ち、片手で胸鎖関節を押さえる
足を肩幅に開き、腰をやや後方に引いた状態で立ちましょう。真っ直ぐに立つと、体操を行うときに腰が反りすぎてしまうため、ご注意ください。片方の手を反対側の鎖骨の内側にあて、胸鎖関節を確認しましょう。

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2・下ろしている手を、身体の前から弧を描くように上げる
下ろしている方の手を、身体の前から弧を描くように上げていきます。

ポイント) 胸鎖関節においた方の手で、鎖骨周辺(胸鎖関節)が動くのが感じられます。視線は正面よりやや上を見ます。

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▼横から見ると...

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3・胸鎖関節に置いた手を放し、下から上に弧を描くように上げる
胸鎖関節に置いた手を下ろし、同様に身体の前方を通して弧を描くように上げます。両手を同じように上げ、両腕の重みが胸鎖関節に乗ることを意識します。

ポイント)呼吸は自然な状態で行います。

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▼横から見ると...

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4・ゆっくり両手を下ろしながら、腕の重みで胸鎖関節を引っ張る
手のひらは開いたまま、両手をゆっくり下ろしていきます。これ以上、下ろせないところで、左右交互に指先の方向へ小さく引っ張ります。

ポイント) 指先の方向に動かすときにも、胸鎖関節が引っ張られることを意識して。

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▼横から見ると...

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5・両手を下ろす
両手を静かに身体の横につけて終了です。鎖骨の辺りが開き、呼吸が深く入り、姿勢が整えられます。

朝・晩それぞれ1?2回を目安に行いましょう。猫背が気になる方、肩こりが気になる方にもおすすめです。

湿度と暑さで弱る...夏の身体をいたわって

体調不良は身体が発するサインでもある、という松下さん。デスクワークやスマホの使用以外にも「さまざまなストレスにより肩が落ち、背中が丸くなっている」ために、姿勢が悪くなり、おなかをはじめ、身体全体に影響していることもあるそう。

とくに、この時期は、梅雨時期から夏にかけての湿度と暑さで体調を崩しがち。結果、夏が過ぎてもその疲れを引きずってしまう......という場合も多いのだとか。

ビールやアイスに手が伸びがちな季節ですが、食べ過ぎチェックの目安になる「過食体操」と姿勢を整える「胸鎖関節の体操」、ぜひトライしてみてくださいね。

[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]

井本整体 認定指導者 松下 るな

この記事の監修者

井本整体 認定指導者
松下 るな

人体力学の理論をもとに、施術や体操で身体を総合的に整える『井本整体』にて活動。門下生として井本邦昭氏に師事し、2008年井本整体体操指導者、2009年井本整体認定指導者任命。女性を対象にした「井本整体ビューティー部」講師としても、受講者から信頼を得ている。

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