最近トイレが近い...オシッコの悩みを解決するツボって?
「最近、トイレが近い...」「寝る前にはトイレに行かないと不安」。人には相談しづらい、オシッコの悩み。冷える時期には余計に気になりますよね。今回は女性のための鍼灸治療院、さくら治療院・院長の神崎貴子さんに、東洋医学の観点から「トイレが近い」を解決するツボ押しの方法を教えていただきました。
女性にありがちな「トイレが近い」の悩みを、ツボ押しで解決!
神崎さんによると「トイレが近い」という悩みを持つ女性は珍しくないそう。とくに、出産後の女性や更年期を迎えた女性からは、「くしゃみをした拍子にオシッコが出てしまう」、「トイレまで間に合わない」といった相談が寄せられることもあるそうです。
実際、どのようなアプローチをすればよいのでしょうか?
「東洋医学では古くから、身体中にある『ツボ』を押して刺激し、『気・血・水(き・けつ・すい)』のバランスをよくすることで、体調が整えられると考えられてきました。とくに五臓六腑のなかでも『腎(じん)』の働きが弱ってくると、泌尿器にトラブルが出ると考えられています」。(神崎さん)
簡単に探せて、『腎』の働きを整えるツボ、3か所を教えていただきました!
●ツボ①:おへその下のツボ『中極(ちゅうきょく)』を押す
尿のトラブルに特によいのが、下腹部にあるツボ『中極』です。膀胱(ぼうこう)にも近く、押して刺激することで正しいオシッコのリズムに整えると考えられています。
・中極の場所
おへその下側に指をあてて、まっすぐ下に指幅4本分(人差し指から小指までを合わせた幅)下がった箇所にあります。ツボ押しの際はあお向けに寝て行うとやりやすいでしょう。
・中極の押し方
中極に両手の人さし指と中指を重ねて置き、垂直に5秒ほど押すのを5回繰り返します。
●ツボ②:腰にあるツボ『腎兪(じんゆ)』を押す
・腎兪の場所と押し方
腰のくびれに両手を置いたときに、親指が当たる場所にあります(背骨の真ん中から、約指2本分、左右に移動した場所が目安です)。約5秒間、ゆっくり押すのを5回繰り返しましょう。腰痛があると、押したときにコリコリした感触がすることも。
●ツボ③:足裏にあるツボ『湧泉(ゆうせん)』を押す
・湧泉の場所と押し方
足の指にギュっと力を入れて曲げたときに、シワのえくぼができるところにあります。両手の親指を重ねて、約5秒押すのを5回繰り返します。やや強めに押しても構いません。左右の足で同様に行って。
●ツボ押しのポイント
夜寝る前に、①~③のツボを順番に押していきましょう。「イタ気持ちいい」と感じるぐらいの強さで押します。食後や飲食の前は避けるようにしましょう。慣れれば1日に何回押しても構いません。ホットタオルや温灸を①~③で紹介したツボに置いて温めるのもよいでしょう。
東洋医学では温めることがとても大切なため、ツボ押しの前に、おなかを時計回りになでる「おなかのマッサージ」でおなかを温め、柔らかくするのもおすすめです。また、骨盤底筋のゆるみが原因で、トイレが近くなっている場合は、あお向けに寝た状態で、おなかに力を入れず、お尻の穴をギュっとしめる『骨盤底筋体操』も合わせて行うとより効果的なのだとか。気になるけれど、相談しづらいオシッコの悩み。まずはセルフケアで対策してみてくださいね。
[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]
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