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生活のヒント

お通じもスッキリ!お手軽「ペットボトル温灸」でおなかケア

2018.10.24

だんだん空気が冷たくなってくる頃。「身体が冷えやすいし、お通じも滞りがち」な人はいませんか?実は、ペットボトルで簡単にできて、お通じにもよい「温活」があるんです!今回はアシル治療室院長の若林理砂先生監修のもと、『ペットボトル温灸』の基本的なやり方と、「冷えによるお通じの滞り」によい当て方をお届けします。

冷えもお通じに関係あり!「ペットボトル温灸」で温めて

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「冷え」が身体によくないことはよく知られていますが、お通じにも関係しています。 若林先生によると、お通じの滞りにも2種類あり、「①身体のなかで熱がこもる」ことによるものと、「②冷えにより引き起こされている」ものがあるそうです。

①②の見分け方としては「繊維質の食材(果物・海藻・イモ・豆など)を食べても改善しない、逆におなかが張って苦しくなる/舌を見ると青白い~白っぽい色で血気が少なく見える/手足が冷えやすい」などがあると、「②冷えにより引き起こされている」状態の判断基準になります。

もっと単純に「ペットボトル温灸で温めても気持ちよくない。熱が不快に感じる」場合は、「①身体のなかで熱がこもる」ことでお通じが滞っている可能性があるため、温めるのは避けてください。

簡単!ホット用のペットボトルに「水1/3とお湯2/3」を入れるだけ

「ペットボトル温灸」は、一般的な温灸と違い、火を使わないので安心。また、温める場所が広いため、ツボの場所がわかりにくい初心者でも簡単にできるのも魅力です。

<準備するもの>

・ホット専用のペットボトル(*必ずホット専用のものを使いましょう)

・水約100ミリリットル(*水、お湯の分量とも350ミリリットルのペットボトルを使用した場合の目安です)

・お湯約200ミリリットル(*やけどしないよう十分に注意してください)

空のペットボトルを用意し、「水→お湯」の順に入れます(必ず水から先に入れてください)。 おおよそ「水1/3、お湯2/3」を入れるのが目安になります。

お通じの滞りを解消!「ペットボトル温灸」のやり方

準備ができたら、さっそくやってみましょう!衣服の上からではなく、皮膚に直接当ててくださいね。

<基本的なやり方>

ご紹介するツボに、お湯を入れたペットボトルを数秒押し当てます。熱さを感じ「アチッ」と思ったら離しましょう。「3~5秒」を目安に「3~5回」程度繰り返します。

このとき「当てっぱなし」にしないこと。「当てる時間はあくまで目安ですので、熱さを感じたら3~5秒にこだわらず皮膚からペットボトルを離してください。熱ければ熱いほど効く、我慢すればもっと効き目があるということはありません」と若林先生。ヤケドなどで皮膚を傷めないようご注意ください。

1)内くるぶしにある「三陰交(さんいんこう)」に当てる

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ペットボトルをタテに持ち、内くるぶしから指幅4本上にあるツボの「三陰交」があるラインに当てます。3~5秒を3~5回程度行い、熱さを感じたら、反対側の脚にも同様に行います。

2)おへその外側にある「天枢(てんすう)」に当てる

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ペットボトルを横に持ち、おへそから親指2本分に外側にあるツボの「天枢」に当てます(左右にあります)。左右同時でも、1本ずつ行っても大丈夫です。3~5秒を3~5回程度行います。

3)「おへそ」に当てる

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ペットボトルの底をおへそに押し当てます。こちらも3~5秒を3~5回程度行います。

ペットボトル温灸は好きなタイミングで行えますが、飲酒後は避けたほうがよいそう。まずは1週間から10日ほど続けてみましょう。

「寒さ本番にはまだまだ遠い時期なのですが、日中と明け方の気温差がとても大きいため、冷えを感じることが増える季節です」と若林先生。人によっては「手足は温かいけれど、おなかや首の後ろを触ると冷たい」など、自分では気づかないうちに冷えている...なんてこともあるそう。

また、身体が冷えている場合は熱を感じにくいことも。熱さを感じるかどうか、温めて心地よいかどうか、体感してみてくださいね。

[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]

 
鍼灸師 / アシル治療室 院長 若林 理砂

この記事の監修者

鍼灸師 / アシル治療室 院長
若林 理砂

2004年に開設されたアシル治療室は現在、新規受付を停止するほどの人気となる。東洋医学、古武術に通じ、独自の食事指導も提案。著書に『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)、『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話 「寝る・食う・動く」を整える』(ミシマ社)、『からだの教養12ヵ月』(技術評論社)ほかがある。

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