お通じもスッキリ!お手軽「ペットボトル温灸」でおなかケア
だんだん空気が冷たくなってくる頃。「身体が冷えやすいし、お通じも滞りがち」な人はいませんか?実は、ペットボトルで簡単にできて、お通じにもよい「温活」があるんです!今回はアシル治療室院長の若林理砂先生監修のもと、『ペットボトル温灸』の基本的なやり方と、「冷えによるお通じの滞り」によい当て方をお届けします。
冷えもお通じに関係あり!「ペットボトル温灸」で温めて
「冷え」が身体によくないことはよく知られていますが、お通じにも関係しています。 若林先生によると、お通じの滞りにも2種類あり、「①身体のなかで熱がこもる」ことによるものと、「②冷えにより引き起こされている」ものがあるそうです。
①②の見分け方としては「繊維質の食材(果物・海藻・イモ・豆など)を食べても改善しない、逆におなかが張って苦しくなる/舌を見ると青白い~白っぽい色で血気が少なく見える/手足が冷えやすい」などがあると、「②冷えにより引き起こされている」状態の判断基準になります。
もっと単純に「ペットボトル温灸で温めても気持ちよくない。熱が不快に感じる」場合は、「①身体のなかで熱がこもる」ことでお通じが滞っている可能性があるため、温めるのは避けてください。
簡単!ホット用のペットボトルに「水1/3とお湯2/3」を入れるだけ
「ペットボトル温灸」は、一般的な温灸と違い、火を使わないので安心。また、温める場所が広いため、ツボの場所がわかりにくい初心者でも簡単にできるのも魅力です。
<準備するもの>
・ホット専用のペットボトル(*必ずホット専用のものを使いましょう)
・水約100ミリリットル(*水、お湯の分量とも350ミリリットルのペットボトルを使用した場合の目安です)
・お湯約200ミリリットル(*やけどしないよう十分に注意してください)
空のペットボトルを用意し、「水→お湯」の順に入れます(必ず水から先に入れてください)。 おおよそ「水1/3、お湯2/3」を入れるのが目安になります。
お通じの滞りを解消!「ペットボトル温灸」のやり方
準備ができたら、さっそくやってみましょう!衣服の上からではなく、皮膚に直接当ててくださいね。
<基本的なやり方>
ご紹介するツボに、お湯を入れたペットボトルを数秒押し当てます。熱さを感じ「アチッ」と思ったら離しましょう。「3~5秒」を目安に「3~5回」程度繰り返します。
このとき「当てっぱなし」にしないこと。「当てる時間はあくまで目安ですので、熱さを感じたら3~5秒にこだわらず皮膚からペットボトルを離してください。熱ければ熱いほど効く、我慢すればもっと効き目があるということはありません」と若林先生。ヤケドなどで皮膚を傷めないようご注意ください。
1)内くるぶしにある「三陰交(さんいんこう)」に当てる
ペットボトルをタテに持ち、内くるぶしから指幅4本上にあるツボの「三陰交」があるラインに当てます。3~5秒を3~5回程度行い、熱さを感じたら、反対側の脚にも同様に行います。
2)おへその外側にある「天枢(てんすう)」に当てる
ペットボトルを横に持ち、おへそから親指2本分に外側にあるツボの「天枢」に当てます(左右にあります)。左右同時でも、1本ずつ行っても大丈夫です。3~5秒を3~5回程度行います。
3)「おへそ」に当てる
ペットボトルの底をおへそに押し当てます。こちらも3~5秒を3~5回程度行います。
ペットボトル温灸は好きなタイミングで行えますが、飲酒後は避けたほうがよいそう。まずは1週間から10日ほど続けてみましょう。
「寒さ本番にはまだまだ遠い時期なのですが、日中と明け方の気温差がとても大きいため、冷えを感じることが増える季節です」と若林先生。人によっては「手足は温かいけれど、おなかや首の後ろを触ると冷たい」など、自分では気づかないうちに冷えている...なんてこともあるそう。
また、身体が冷えている場合は熱を感じにくいことも。熱さを感じるかどうか、温めて心地よいかどうか、体感してみてくださいね。
[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]
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