笑う門には福来たるは本当だった!笑いがもたらす健康効果がスゴイ
今回は、笑いの健康効果を提唱している医学博士の國本正雄先生の監修のもと、『笑い』がもたらす健康効果と理想の笑い方についてご紹介します。
笑うとなぜ健康に役立つの?ストレスやお通じにも効果が!
近年、『笑い』の健康効果が注目されています。笑うことで身体のさまざまな不調の改善が期待できるとされ、医療の現場でも『笑い療法』として活用されることが増えてきているのだそうです。
『笑い』が身体によい影響を与えてくれる大きな理由のひとつは、笑う際の『呼吸』の仕方にあります。
実は私たちの身体の中には、一定量の『炭酸ガス』が存在しています。本来、呼吸でこの炭酸ガスを吐き出し、新しい空気を取り込んでいるのですが、姿勢が悪くなったり、ストレスなどで呼吸が浅くなると、炭酸ガスがたまりすぎて、内分泌系、免疫系、臓器など、身体のさまざまな部分に関わる細胞の働きが悪くなってしまいます。
身体の不調を取り除くには、たまった炭酸ガスを取り除くことが必要なのです。
このたまった炭酸ガスを取り除くために、笑うこと、特に大きな声を出して笑うことがとても有効です。
というのも、大きな声を出して笑っている時の呼吸は、深く大きな呼吸(=腹式呼吸)になっているから。腹式呼吸をすると、通常よりもたくさんの息を吐き出し、吸い込むことになるため、より効率的に炭酸ガスを吐き出し、新鮮な空気を取り込むことができるからです。
また、『笑い』がもたらす効果の一つとして、ストレス解消も挙げられます。笑うと、リラックスしている時に出る『α波』という脳波や、幸福感をもたらす『エンドルフィン』というホルモンが出て、ストレスが緩和されることが明らかになっています。
ストレスが緩和されて心身がリラックスすると、心臓や胃腸といった内臓の働きをコントロールする自律神経のバランスも整います。
そして笑うことは、実はお通じ改善にもよい影響をもたらします。
笑った際に腹式呼吸で深く息を吸い込むと、肺が大きく膨らみますよね。すると、膨らんだ肺を支えるために横隔膜が下がって胃腸が刺激され、自然とおなかのマッサージになり、お通じを促してくれるのです。
また、笑うことで自律神経のバランスが整うと、お通じの調子と密接に関わっている副交感神経が優位に働くようになります。
※お通じと自律神経の関係については、『自律神経とお通じの関係とは』でも解説しています
笑いの効果は想像以上ですね。では、笑って健康になるためには、日常生活でどんな風に笑えばいいのでしょうか?
どんな笑い方をすればいいの?いつもニコニコを心がけよう!
笑って健康効果を得るためには、笑うこと自体を習慣づけることが大切です。特に、忙しい時や気持ちがつらいときなどに「大したことじゃない、大丈夫」と笑い飛ばしてみてください。
笑う際は、口角を上げるだけでなく、目尻を下げて目を細めるようなイメージで、目元でもにっこりと微笑んでみましょう。
重要なのは、声を出して笑うこと。腹式呼吸を使う『大爆笑』や『おなかがよじれるほど』の笑いで、おなかのマッサージをしてあげるのが効果的です。大きな声で笑えない時も、くすくす笑いやにっこり笑顔を適度に取り入れれば、それだけでもストレスが緩和されるため、効果が期待できます。
「とても笑えるような状態じゃない」という時は、ただ笑顔を作るだけでも大丈夫。作り笑いでも、笑顔を作ることで免疫細胞が活性化したり、自律神経のバランスが整うことが報告されています。
たくさん笑うことは、健康でストレスに強い身体を作ることに役立ちます。いつでもニコニコ笑って、心も身体もスッキリ気持ちよく過ごしましょう!
[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]
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