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生活のヒント

おならが止まらない、おなかが張る...改善のヒントは10分のゴロ寝にあり!?

2019.05.27

おならがよく出る、ニオイが気になる。おなかがガスで張る...。人には相談しづらい「おなら」「おなかのガス」の疑問について、東邦大学医療センター大森病院総合診療科の瓜田純久先生に教えていただきました。気になるおなかの悩みが「布団の上でゴロゴロ寝転がる」だけでラクになるのだとか!

おならが止まらないのは病気なの?ガスでおなかが張るのはなぜ?

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おならが続いたり、おなかがガスで張ったりすると「病気なのかな?」と心配になることも...。

「一時的におならが出やすい、ガスでおなかが張る...という状態では病気の可能性は低いでしょう。痛みなどの不快な症状や体調に不安がある場合は医療機関を受診してください」(瓜田先生)

ただし、病気とはいえないまでもこうした症状がある場合『腸内で発生するガスがたまりやすい食生活』が考えられるそうです...!

「ガスがたまりやすい」食生活とは?長時間のデスクワークも原因に!?

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「食物繊維は腸内細菌に分解されるときにガスを発生します。おなかが不調のときはガスによるおなかの膨満感やおならの多さがおこりやすくなります」(瓜田先生)

長時間のデスクワークなど、同じ姿勢で座り続けていることにも関係が。座り姿勢ではおしりが下になり、おなかの中のガスが排出されづらくなるそうです。

ニオイの原因は●●?おなかのカギを握るのはお通じ!

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おならのイヤ~なニオイも困りもの。実は、食物繊維が原因になるおならにはほとんどニオイがありません。「悪臭のもとになるのは、肉類をはじめとした動物性たんぱく質。腸内の悪玉菌によって発酵・分解されるときに悪臭を持つ物質を発生してしまうのです」と瓜田先生。拍車をかけるのがお通じの滞り。おなかの中で便の発酵が進むことで、ニオイがさらに強くなります。

トータル10分!おなかのガスに「うつぶせでゴロゴロ寝」

おなかの困りごとを解決するには、便やガスを排出する「腸のぜん動運動」の働きを活発にして、スムーズなお通じがあることが欠かせません。そこで瓜田先生が考案されたのが『うつぶせでゴロゴロ寝転がる』方法。

「腸管の曲がりくねった場所にはガスがたまりやすくなります。ガスが出やすいよう、おしりを上にした『うつぶせ』の状態から、ゴロゴロ転がることで、腸のなかの内容物やガスを移動させ、排出しやすくします。不要なガスが抜けることで腸のぜん動運動が促され、お通じもスムーズになります」(瓜田先生)

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1)うつぶせになって寝転がる

リラックスした状態で布団や床の上にうつぶせになり5分程度休む。

2)全身を使って左右に「ゴロゴロ」と転がる

左右どちらかに「ゴロゴロ」と、その場で2-3回を目安に転がる。元の位置に戻り、5分程度休んでから、逆方向にも転がる。おなかや腰の下半身だけでなく、上半身含めた全身を使うのがポイント!

おなかの中の便やガスは夜間のぜん動運動により移動するため、朝の起床時や就寝前に行うのが理想。食事の直後は避けてくださいね。

ゴロゴロする時間もない!という方はトイレタイムに「便座に腰かけた状態で、上半身を前屈→後ろに反らせる→左右にひねる」というストレッチを行うのも手。いつもと違う体勢におなかを動かすことで、便やガスの排出をサポートします。

おなかの調子は健康のバロメーター。ご紹介した方法で快適なおなかをめざしてくださいね。

[文・構成 人生100年時代を腸から。BifiXヨーグルトマガジン編集部]

東邦大学医療センター大森病院総合診療科 教授 / 医学博士 瓜田 純久

この記事の監修者

東邦大学医療センター大森病院総合診療科 教授 / 医学博士
瓜田 純久

1985年東邦大学医学部卒業。専攻は内科学、総合診療医学、機能性消化器疾患、内視鏡医学、超音波医学、栄養代謝など。著書に『10分のゴロ寝で10年長生きできる!』(扶桑社)、『便秘を治す腸活テクニック (腸がヌルヌル動きだす教授の提案)』(マキノ出版)、監訳書に『Dr.アップルの早期発見の手引き診断事典』(マイケル・アップルほか著、産調出版)がある。

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