成長に伴い、母乳または粉ミルクだけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補うために、幼児食に移行する過程をいい、その時に与えられる食事を離乳食といいます。
個人差がありますが、5・6か月頃になり、
などの様子が見られたら離乳食の始め時です。
体調に問題がなく、機嫌が良いときにスタートしましょう。
はちみつ・黒砂糖
満1歳までは使わない
乳児ボツリヌス症予防のため、消化器官が未熟な1歳未満には与えない。
刺し身など動物性食品の生もの
基本は3歳頃から
赤ちゃんは細菌やウイルス、寄生虫に対する抵抗力が弱く、動物性食品の生ものを与え始めるのは3歳頃からに。
たこ・いか
すり身を1歳7か月頃から
弾力が強く食べるとのどに詰まらせて窒息する危険がある。1歳7か月頃以降に白身魚と混ぜてミキサーなどですり身にして与える。
じゃがいもの芽・ぎんなん
自然毒を含むので注意
じゃがいもの芽や皮の緑色部分には毒が含まれているため、大人でも摂らないようにする。ぎんなんは食べすぎると中毒を起こす可能性がある。与えるなら3歳頃からすりつぶして少量ずつに。
調味料・油
9~11か月頃から
塩分のとり過ぎは脱水症状を招き、油分や糖分のとりすぎは胃に負担をかける。調味料を使うのは9~11か月頃からが基本で、使いすぎには注意を。
牛乳
1歳以降
鉄の吸収を妨げるカルシウムとリンが多く含まれ、1歳未満の赤ちゃんにたくさん飲ませると鉄不足に。飲み物として与えるのは1歳を過ぎてから。その前は調理に少星使う程度に。
ベビー用イオン飲料
病気のときに与えて
たくさん飲ませると、ビタミンB1不足になることが。甘みがあり、虫歯の原因にも。飲ませるなら赤ちゃん用を選び、病気のときの水分補給にとどめる。
カフェイン入り飲料
興奮作用がある
カフェインには神経を興奮させる作用が。赤ちゃんには刺激が強いため、コーヒーや紅茶などカフェインが多く含まれる飲み物は飲ませないようにして。
赤ちゃんの胃は小さく、消化・吸収機能が未発達です。衛生面には十分に注意して調理してください。
5~8か月は、基本的にママが食べさせてあげるため、どのような食器でも大丈夫です。特に離乳食用とこだわらなくても良いので、家にある食器を使って様子を見ながら必要な物を買い足していくと失敗が少ないでしょう。
赤ちゃんがスプーンやフォークを自分で使いたがったり、手づかみをしたがるようになったら、赤ちゃん自身が扱いやすい食器を用意してあげましょう。自分ですべての食事をすることには無理があリます。手づかみできる食材をのせるプレートが1枚あると便利です。深めのボウル状ではなく、大きめのプレートに少しずつのせてあげると、赤ちゃんは手でつかんだり、フォークで刺しやすいです。仕切りのついたプレートもおすすめです。
1歳を目途に、徐々に自分で食べることを覚えて行くようになります。禁止せずに好奇心を育てるため、お子様自身が使いやすい食器を用意してあげましょう。お子様の手に合う大きさで軽く、持ち手が付いたものがおすすめです。主食用、スープ用、おかず用の仕切リ付きプレート、マグがあると便利です。