特集

Vol.01

受験の春、試験の春、異動の春!
記憶力・集中力を高めて、心機一転の春!

記憶力・集中力向上に貢献するGABA成分

春に向かって、受験をはじめ、さまざまな資格試験や昇格試験なども行われるこの時期。タフな試験を乗り切るには、栄養管理・体調管理に加えて、記憶力と集中力を高める工夫も大切です。
記憶力・集中力を高めることも期待できるGABA成分の実力をレポートします。

どうすれば、記憶力は高まる? ー記憶のメカニズムー

ヒトは、目で見た文字や映像や景色、あるいは耳から入ってきた音などの大量の情報を処理しながら暮らしています。そして必要なものや感動したことなどは「記憶」として残す仕組みも持っています。

その記憶に関係する脳のおもな場所は、「海馬」と「大脳皮質」です。
目や耳などから入ってきた情報は、一時的に脳の深い位置にある「海馬」に伝わり保管されます。しかし、海馬自体は「記憶の容量」が小さいため、そのほとんどは消えてしまいます。

それでも、繰り返して本を読んだり、暗唱したりするなどによって何度も入ってくる情報や、感動や怒りなどの強い印象を伴う情報に対しては、海馬は「これはきっと重要な情報に違いない」と判断し、「大きな記憶の容量」を持つ大脳皮質に送り届けます。

いわば、海馬は「情報の仕訳けをする関所」としての機能を担っています。必要な情報と判断すれば、大脳皮質に送って記憶として格納し(長期記憶)、さほど重要ではない情報と判断すれば、一時保管後(短期記憶)、捨ててしまう(忘却)という仕組みです。

海馬から大脳皮質に情報が転送・格納される(定着)のは、睡眠中とされています。つまり、「質の良い睡眠」が記憶力を高める鍵を握っているのです。

実験① 
GABA成分を摂取すると、
深い眠りが得られるのか?

試験デザイン
無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験
被験者
事前のピッツバーグ睡眠質問票によるアンケートでスコアが
5点以上(睡眠に何らかの問題がある)
  • ・プラセボ(デキストリン 100mg/day)
  • ・GABA(GABA 100mg/day)

剤型:ハードカプセル

摂取方法
1週間、毎日就寝30分前に摂取
GABA成分を1日100mg、1週間毎日就寝30分前に摂取

Food Sci Biotechnol, 25(2), 547-551 (2016)

就寝30分前にGABA成分を摂取するとノンレム睡眠が増加

Food Sci Biotechnol, 25(2), 547-551 (2016)

就寝30分前にGABA成分を摂取すると、
ノンレム睡眠が増加。
脳を十分に休ませられる

《考察》

上記図表は「GABA成分の睡眠に対する機能」を測定したもの。健康な成人男女10人がプラセボ(デキストリン)とGABA成分を1日100mg、それぞれ1週間に渡って毎日就寝30分前に摂取したところ、就寝30分前にGABA成分を摂取した方で、深い眠りのノンレム睡眠が増加。脳を十分に休ませられるということが判明した。

どうすれば、集中力は高まる? ー集中力のメカニズムー

そもそも「集中力が高い」状態とは、どんな状態でしょう。
たとえば、スリリングな推理小説に引き込まれて読み耽った時。たとえば、好きなスポーツやゲームを楽しんでいる時。時間を忘れて夢中になっている状態が集中力の高い状態です。
こんな時、たとえば大きな音がしたらどうでしょう?あるいは、誰かに話しかけられ邪魔されたらどうでしょう?「ゾーンに入った状態」はプツリと途切れてしまいます。つまり集中力は、ストレスのない状態=リラックスした状態が深く関係しているのです。

集中力を司る脳の場所は、前頭前野です。
前頭前野は、感情制御や行動抑制など、感情をコントロールしています。また、思考や創造性、集中力、記憶力などの精神活動も司っており、「脳の中の脳」とも呼ばれる場所です。

前頭前野は、心理的安全性が保たれている時にはよく機能しますが、ストレスなどを抱えるとその働きは低下します。機能低下すると思考が停滞し、集中力や感情のコントロールが効かない状態が起こります。集中力を高め、それを持続するには、いかにリラックスした状態を作り出せるか?が大きな鍵を握っているのです。

実験② 
GABA成分を摂取すると、
計算力は上がるのか?

《大人を対象としたクレペリン試験》

検体
GABA成分無配合飲料(250ml)摂取群(GABA成分非摂取)
GABA成分 25mg/250ml 配合飲料摂取群 (GABA成分25mg摂取)
GABA成分 50mg/250ml 配合飲料摂取群 (GABA成分50mg摂取)
(検体は、6℃設定冷蔵庫にて6℃±1℃になるように保冷した)
被験者
普段から「心身共に疲労を感じている」男女9名 (平均年齢29歳)
負荷試験
内田クレペリンテスト(株式会社日本・精神技術研究所)による計算試験を実施
測定項目
主観評価(VAS、POMS)、唾液検査(クロモグラニンA(CgA)、コルチゾール)

クレペリン作業量解析(正解回答総数)

大人を対象としたクレペリン作業量解析(正解回答総数)

厚生労働省 
J Nutr Sci Vitaminol,57, 9–15, (2011)

ストレス軽減効果(CgA,コンチゾール)

GABA成分接種者は、非摂取者に比べ、作業後もストレスを感じにくい

*:vs無配合 p<0.05
**:vs無配合 p<0.01

#:vs25mg p<0.05
##:vs25mg p<0.01

GABA成分摂取による作業量向上効果

GABA成分接種者は、非摂取者に比べ、正解回答数が多い

J Nutr Sci Vitaminol,57, 9–15, (2011)

「質の良い睡眠」と「リラックス」が大切

このように記憶力や集中力を司る脳の仕組みをみてみると、記憶力や集中力を高めるためには、脳そのものの機能というよりも、脳がその機能を発揮しやすい環境を整えることがより重要なことが分かります。

記憶力を高めるためには、海馬が大脳皮質に情報を伝送・格納するための「質の良い睡眠」が大切です。集中力を高めるためには前頭前野が機能しやすいリラックスした状態が大切です。これらの脳が働きやすい環境を整えること、それが記憶力や集中力を高めることにつながっているのです。

栄養管理・体調管理も忘れずに

もちろん、それだけで試験や受験を突破できるわけではありません。 試験を勝ち抜くためには、何よりも体力、そして諦めずにやり抜く気力が必要です。
そのためにも、まずは栄養管理・体調管理。快食・快眠・快便、規則正しい生活で少しでもストレスを減らすことを心がけてください。

その助けのひとつとして、上手にGABA成分を摂取することも、ぜひ検討してみてください。